好奇 高齢者 の呟き

地場産業や蒲原の風景 山 山野草 良寛歌碑、 史跡 旧北国街道を訪ねる、 また聞いたり話した、方言を紹介したい、 

月の兎  良寛の童話 (仏話)

2007-12-15 18:24:27 | Weblog
月の兎  ( 口ずさむ良寛の詩歌) 全国良寛会より抜粋
石の上   古りにしみ世に
有りといふ  猿と兎と  狐とが  友を結びて
朝には  野山に遊び  夕べには  林に帰り
かくしつつ 年の経ぬれば  久方の  天の帝の
聴まして 其れが実を  知むとて  翁になりて
その許に よろぼひ行きて  申すらく 汝等たぐひの
異にして  同じ心に  遊ぶてふ  信聞きしが
如あらば  翁が飢を  救へとて  杖を投げて
息ひしに  やすきこととて ややありて  猿はうしろの
林より  菓(このみ)拾ひて  来りたり  狐は前の
河原より 魚をくはへて  与へたり  兎はあたりに
跳ぶ跳べど  何もものせで ありければ  兎は心
異なりと  罵りければ  はかなしや  兎計りて
申すらく 猿は柴を  刈りて来よ  狐は之れを
焼て給べ  いうが如くに  為しければ  烟(ほのう)中に
身を投げて 知らぬ翁に 与えけり 翁は是れを
見るよりも 心もしぬに 久方の  天を仰ぎて
うち泣きて  土に僵(たお)りて  ややありて  胸打ち叩き
申すらく  汝等みたりの  友だちは  いづれ劣ると
なけれども  兎は殊に  やさしとて  骸を抱へて
久方の  月の宮にぞ  葬りける  今の世までも
語り継ぎ  月の兎と 言ふことは  是れ由にて
ありけると   きく吾さへも  白袴の  衣の袖ハ
とほりてぬれぬ

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