中央線101系電車 さようなら運転記念入場券

中央線の201系H7編成のさよなら運転が始まり、だんだんとオレンジ色の201系電車の終焉が迫ってきておりますが、過去には201系電車の登場により、中央線から消えていった電車もあります。

今回は、約25年前の4月に惜しまれて引退した、中央線101系電車のさようなら運転記念入場券をご紹介いたしましょう。




新宿駅で発行された、中央線101系電車さようなら運転記念入場券です。
台紙にB型硬券の入場券が3枚ついています。大人用2枚と小児用1枚で額面金額300円でした。
最近の記念入場券は額面1,000円を超すものが少なくなく、購入するときも少々迷うものもありますが、当時の国鉄の記念入場券は比較的安価で購入しやすいものであったような気がします。
そしてだいたい、大人用2枚+小児用という組み合わせであったような記憶があります。

台紙の上半分には特別快速あきがわ号(現在のホリデー快速あきがわ)のヘッドマークをつけた写真が印刷された、実にシンプルなレイアウトです。
意識されていたのかわかりませんが、埋め込みテールライトに1本ワイパーの、比較的原型に近い状態の初期型車の写真です。




実はこの台紙、硬券が差し込んであるほうが裏面なのでしょうか、真ん中から内側に折り込んでありまして、実際の表紙はこちらになります。

表紙の写真はヘッドマークなしの高尾行電車で、取付テールランプの後期型車両の写真です。
裏表紙には、発行した鉄道管理局である東京西鉄道管理局の文字があります。


では、挿まれている硬券を見てみましょう。


   

これは大人用の券で、大人・小児用の様式で作成されています。
小児断線と、切り取ったときに編綴する綴じ穴がちゃんと付いています。

まさしく東京印刷場の様式ですが、記念入場券のため、「発売当日1回限り有効」の文言の代わりに、「60-5-8までの間に1回限り有効」という呪文が印刷されています。


   

こちらは小児用です。
大人・小児用同様、東京印刷場の様式が踏襲されており、やはり文言の代わりに呪文が印刷されています。


   

最後は裏返しになっていた券です。
こちらは大人用として作成されており、小児断線がありません。

大人用2枚を同じものとせずに様式を違うものにしているとは、そこそこ凝っていますね。


中央線の201系の引退は今年10月だそうです。
そのときには、201系さよなら記念の記念入場券が発売されるのでしょうか?
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