東京急行電鉄 三軒茶屋駅発行10円精算済証

  2006年9月15日の午前0時0分33秒、当時ブログが全盛期であった頃に周りに触発されて軽い気持ちで「古紙蒐集雑記帖」を立ち上げて、本日で10年を迎えました。今回エントリーで1,593回目のエントリーとなるわけですが、この10年間いろいろな乗車券類を御紹介させていただきました。
日本の鉄道の世界においてもJRや私鉄では様々な路線が過去のものとなったり、逆に新しい路線が誕生したりと、いろいろな変化が起こっています。

また、乗車券趣味の世界もかなり変化があるようで、以前はいろいろな乗車券類を実際に購入しに現地の駅に出向くのが一般的でしたが、他の若い方のブログを見ていると、乗車券のIC化や駅の無人化・出札の機械化などによって「今購入したい乗車券類」が少なくなってきているからか、かつてはあまり見向きされなかった補充券や記念乗車券類に人気が出ているような気がします。実際、補充券を取り上げた日のアクセス数は比較的高めのようです。
今後乗車券趣味の変貌によって拙ブログのような古い乗車券を紹介するサイトは廃れていくかもしれませんが、自分の好きなことですから、続けられる限り続けさせていただきたいと思います。
今後とも御贔屓の程、よろしくお願いいたします。


さて、10周年にちなんで「10」をテーマの記事をエントリーしようと思ったところ、こんな券が出て参りましたので御紹介致しましょう。

昭和60年2月に東京急行電鉄(現・東急電鉄)三軒茶屋駅で発行された、10円分の精算済証です。


   


白色無地紋のA型券で、改札脇に設置されていた精算機で発券されたものです。この「精算機」は今で言う精算機とは考え方が異なっており、精算する旅客は精算機上に掲示されている運賃表で正規の運賃を調べ、自身が所持している乗車券(原券)との差額を自分で計算し、その差額分の精算券を精算機で購入し、改札口で原券と共に改札掛員に渡す方法が採られていました。「精算機」という名の「精算券販売機」だったわけです。

尤も、関東地区ではまだ自動改札がさほど普及していた訳ではなく、券を挿入すると精算される精算機自体が珍しい時代でした。
当時、あまりに衝撃的だったので、試しに一番安い10円券を購入した次第です。


最近久しぶりに三軒茶屋駅に降りましたが、当然ながら、このような精算済証を販売する券売機など残存していませんでした。

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