区間変更券の表記金額からの差し引き

拙ブログ2021年7月22日エントリーの「JR東日本 小田原駅発行 区間変更券 ~その2」において小田原駅の臨時精算所で発行された区間変更券を御紹介いたしましたが、その中で、区間変更券独自のもので、“券面に「(コ)○○円」と表示した場合は、表記金額から差し引く額です。”という文言について御紹介いたしました。
今回は実際にそのような取り扱いが行われた券を御紹介したいと思います。


   

小田原駅ではありませんが、1981(昭和56)年7月に東京駅で発行された、熱海・函南・宇佐美間ゆきの区間変更券です。青色こくてつ地紋のA型大人・小児用券となっています。
この券は原券が東京山手線内の駅から170円区間ゆきの乗車券で、それを精算窓口に出したうえで区間変更を申し出たものです。券には「(コ)170円」という赤いゴム印が捺印されています。


   

捺印部分の拡大になります。

これは東京山手線内の駅から熱海・函南・宇佐美間まで途中下車せずに区間変更した取扱いとなりますので、正規運賃である1,400円から既に支払っている原券分の170円を差し引くという意味で、1,400円-170円の1,230円で発売したということを表しています。

㋙(コ)の由来を聞いたことはありませんが、恐らく「原券控除」の控除の「コ」から来ているのではないかと思われます。

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