根府川駅発行 170円区間ゆき片道乗車券

昭和57年3月に東海道本線根府川駅で発行された170円区間ゆきの片道乗車券です。


   


桃色こくてつ地紋のB型金額式大人・小児用券で、東京印刷場で調製されたものです。

この券は、有名な撮影地である白糸川橋梁に写真を撮りに行った帰りに購入したもので、小さな駅でしたが、当時は駅員さんが数人いらっしゃいました。
平成14年に無人化され、現在、東海道本線で一番首都圏に近い無人駅となっています。

同駅は大正11年に熱海線の駅として開業し、昭和9年に丹那隧道が開通すると東海道本線が今の御殿場線から熱海線のほうに転換され、東海道本線の駅となっています。


根府川駅には、大正12年9月1日に発生した関東大震災によって駅構内の斜面に地すべりが発生し、真鶴行下り列車が客車2両を残して駅舎とホームごと海中になだれ落ち、列車の乗員乗客とホームで列車を待っていた旅客100名以上が亡くなった、「根府川駅列車転落事故」という痛ましい事故が起きたという歴史があります。
機関車と客車は引き上げられたようですが、沖合の海底には、今でも当時のホームが沈んだままとなっているとのことです。

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