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西武鉄道 西武新宿駅発行むさし53号特急券

昭和55年5月に西武新宿線西武新宿駅で発行された、むさし53号の特急券です。


   


黄色西武鉄道自社地紋のA型大人・小児用券で、井口印刷で調製されたものと思われます。

西武鉄道の特急券には列車名常備式のものと記入式のものがあり、常備式の場合は列車名のほか、発車時刻までが印刷された完全常備券となっていました。本来は発売時に乗車日および座席指定を記入もしくは押印して発売されますが、発車間際の発売の際にはそれらの記載は省略され、「オバケ特急券」と呼ばれていました。


現在では新宿線系統の特急列車は西武新宿~本川越間を結ぶ「小江戸」号が運転されていますが、当時は休日のみ運転の西武新宿~西武秩父間を結ぶ「おくちちぶ」号という特急列車があり、おくちちぶ号運転日には、朝5000系レッドアロー車を小手指にある車両管理所から西武新宿まで送り込む列車と、夕方小手指への車庫返却列車についても西武新宿~所沢間の旅客営業が行われ、それらの列車が西武新宿発着の「むさし」号として運転されていたと記憶しています。

もともと「むさし」号は池袋~飯能間の短距離特急の名称でしたが、便宜上であったのか、西武新宿~所沢間の列車についても「むさし」を名乗っており、後に夕方西武新宿発の53号は本川越まで延長され、「小江戸」号が登場すると新宿線の「おくちちぶ」と「むさし」は廃止され、「小江戸」に統一されています。

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