大阪駅発行 10円区間ゆき地図式乗車券

昭和35年12月に大阪駅で発行された、10円区間ゆきの地図式乗車券です。


   


青色こくてつ地紋のB型地図式大人専用券で、大阪印刷場で調製されたものと思われます。

途中で切れてしまっていますが、大阪駅から円を描くように福島駅・西九条駅・天満駅・京橋駅・鶴橋駅…と伸びているのは現在の大阪環状線です。この券が発行された当時は大阪駅から天満方面の天王寺駅までの区間が城東線、大阪駅から福島方面の西九条駅・安治川口駅を経由して桜島駅までの区間が西成線という別々の路線でした。


この券が発行された4か月後の昭和36年4月に未成区間であった西九条駅~大正駅~天王寺駅間が開通するとこれらの区間は大阪環状線となり、逆に環状ルートからはみ出る西九条駅から桜島駅までの区間は大阪環状線から分離されて桜島線となっています。

また、京橋接続の片町線は現在「学研都市線」と呼ばれており、線名の由来である片町駅は、平成9年の東西線開業によって京橋駅~片町駅間が廃止され、廃駅となっています。

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