羊蹄丸発行 函館⇔青森間 乗車券

あけましておめでとうございます。
 本年も、拙ブログを御贔屓の程、よろしくお願い申しあげます。

さて、本年最初のエントリーとして未(羊)年にちなんだ話題でスタートです。

未年にちなんで「ひつじ」の字の付く駅名の乗車券を探したのですが、どうやら十二支の中でも未(羊)の字の駅名は無いそうで…
ということで、かつて青函連絡船に就航していました羊蹄丸発行の乗車券を御紹介いたしましょう。


   


青色こくてつ地紋の相互式券A型券で、札幌印刷場で調製されたものです。

船舶の中の案内所で発行するという特殊な環境で発行されることから、すべての便で使用するために発駅を固定せず、当該便名をゴム印で捺印することで券の有効性および発駅を特定しておりました。


当時、羊蹄丸に限らずすべての船舶において案内所が設けられ、そこでは船内の案内のほかに鉄道案内所の機能があり、出札業務が行われていました。

青函連絡船は乗船する際に改札がありますため、旅客は予め乗車券(国鉄では「乗船券」というものは存在しなかった)を購入して乗船するのが一般的でしたが、別途乗車等の事情によって乗車券を買い求めていない旅客のため、連絡船区間用の乗車券が設備されていました。
そのような事情でしたのでわざわざ上り下りそれぞれ用の乗車券を設備するほどの需要が無いためにこのような特殊な様式となったものと思われます。


その時に当たった連絡船によって発行箇所名が異なりましたが、どの船のものも様式は同じでした。
しかし、便名を表すゴム印の字体が船ごとに異なっており、それぞれ特徴がありました。

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