新木場駅と葛西臨海公園駅

平成2年11月に博多駅で発行された、福岡市内から東京都区内ゆきの乗車券です。


   

着駅である「東京都区内ゆき」の下に「(新木場・葛西臨海公園駅を除く)」という表記があることが特徴の券です。


   

全国的に見ても、東京都区内ゆきの乗車券にこのような注意書きの文言が印刷されている例は、恐らく門司印刷場で調製された、JR九州の券以外に見たことはありませんので、他の印刷場調製の券には存在しなかったものと思います。

現在、京葉線の新木場駅および葛西臨海公園駅も東京都区内のエリアに入っており、実際、両駅は江東区と江戸川区に位置しています。
しかし、両駅は当初、東京都区内の駅には属さない駅でした。

両駅はJR化後の昭和63年12月に京葉線の駅として開業しましたが、当初は新木場駅までの暫定開業であり、新木場駅~東京駅間は開通していませんでした。
そのため、両駅へ行くには、東京都区内のエリアを一旦出て西船橋駅もしくは蘇我駅を経由しなければならず、東京都区内の駅には含まれなかった経緯があります。

しかし、平成2年3月には新木場駅~東京駅間が開業し、両駅はめでたく東京都区内の駅に属すようになります。
ということは、御紹介の券は発売時期からして旧券がそのまま使用されていたこととなり、本来であれば東京都区内に属しているはずの両駅が除外となっている、「誤案内」の券ということとなります。

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