JR直営の印刷場名は国鉄時代の印刷場名を使用します。
10年以上前に御紹介した券も再度御紹介しようかと思います。
古紙蒐集雑記帖
東海交通事業城北線 整理券
東海交通事業城北線の整理券です。
通常の整理券のイメージですと、大きく乗車駅名もしくは整理券番号が印字されているものが主流ですが、ここの整理券には乗車駅名の他に、そこからの運賃が印字されています。
この様式ですと、支払うべき運賃が一目瞭然であり、電光式の運賃表を車内に掲示する必要性もなく、個人的にはこんなに合理的な整理券は他にはないように思います。
尤も、駅数が多い路線には向きませんが、同線のように駅数がさほど多くない路線には画期的です。
都営バス 深夜中距離バス領収証
東京の銀座四丁目から四ツ谷駅・新宿駅・荻窪駅を経由して、三鷹駅北口まで、関東バスの深夜中距離バスが運行されていますが、平成13年の9月までは、都営バス(東京都交通局)と共同運行となっていました。
これは都営バスの領収証です。
通常、運賃箱の領収証発券機能で乗車券と領収証が発券されるのですが、このときは発券機が故障し、運転手さんが非常用に常備していた駅名式の領収証が出てきました。
券はワープロで印字したものをコピーしただけのもので、普段使用していないで長期間持ち歩かれていたのか、かなり痛んでいます。
発券に際し、乗車停留所ごとに用意された券に日付をボールペンで記入し、下車停留所欄をパンチで穴あけする単純なものです。
ここで注目したいのはパンチでした。
パンチの鋏痕を拡大してみました。
鋏痕の形は丸「●」ではなく、四角い形「■」をしています。
私の記憶では、まだ都電全盛期であったころ、電車に乗ると車掌さんから切符を購入したものですが、そのときに穴を開けていたパンチがやはり四角い鋏痕であったと思います。
恐らくですが、昭和40年代後半に現在の荒川線を除く都電全線が廃止され、そのとき不要になった車掌さんのパンチがそのまま転用されていたものと思われます。
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