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鹿児島交通 加世田車掌区乗務員発行 第1種車内補充券

1983(昭和58)年3月に鹿児島交通枕崎線、加世田車掌区乗務員発行の第1種車内補充券です。


   

黄褐色しょうけんTICKET地紋の第1種車内補充券で、カーボン紙を挟んで記入する様式です。
この券は西鹿児島(現・鹿児島中央)駅の券売機で購入した140円区間ゆきの片道乗車券を原券として車内で区間変更(乗越精算)したもので、着駅は終着の枕崎駅ゆきとなっています。

「収受または変更区間」の欄を見ますと西鹿児島から枕崎までとなっており、経由欄には「上伊」と記載されておりますが、これは鹿児島本線の上伊集院駅を略して記入したものです。一般的には接続駅である伊集院駅となりそうなものですが、国鉄線内の経路を明確にするため、敢えて伊集院駅ではなく、上伊集院駅にしたのかも知れません。


   

裏面です。
印刷されているご案内文は当時としては最新のものですので、この券はさほど古い券ではなく、それなりの発行実績があるようです。


同社の車掌さんは比較的御年配の方ばかりで、昔の御年配の車掌さんは達筆なくずし字を書かれる方が多くいらっしゃいました。
鹿児島の (鹿)という字、現代ではなかなか見かけなくなりました。

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新京成電鉄 乗務区乗務員発行 車内補充券

発行時期は不明ですが、新京成電鉄の乗務区乗務員が車内精算で発行した車内補充券です。


   

黄褐色JPRてつどう地紋の券で、穿孔鋏にて発行するタイプの地図式補充券(図補)になります。
発行年代が不明ですが、北初富駅から北総開発鉄道(現・北総鉄道)が分岐していることや、新鎌ヶ谷駅が開業していないことから、1992(平成4)年以前の様式であると思われますが、国鉄千葉駅前(現・京成千葉)駅、京成千葉(現・千葉中央)駅、センター競馬場前(現・船橋競馬場)駅、葛飾(現・京成西船)駅がすでに改称されていますので、1987(昭和62)年以降の様式であることが分かります。昭和62年から平成4年の間に発行されたものと特定されるかと思われますが、恐らく昭和の時代に発行されたものではないかと考えています。

様式としては親会社である京成電鉄の車内補充券とよく似ておりますが、京成電鉄の券が黄色地紋であることが異なります。


   

裏面のご案内文です。
片道乗車券として発行された場合は発売当日限り有効、往復乗車券として発行された場合は発売日共2日間有効である旨や下車前途無効であることなどが記載されており、社線完結乗車券および京成電鉄への連絡乗車券として発行することが前提となったものになっているようです。

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富士急行 禾生駅発行 特殊補充券

今から約41年前の1980(昭和55)年5月に富士急行大月線禾生(かせい)駅で発行された特殊補充券です。


   

若草色PJRてつだう地紋の特殊補充券で、富士急行の前身である富士山麓電気鉄道時代の残券になります。


   


旧社名の上に「富士急行株式会社」というゴム印を捺印して訂正されています。

この券が設備された時期は不明ですが、国鉄において同じ様式の特殊補充券が1953(昭和28)年1月に制定され、1966(昭和41)年3月に廃止されていますので、恐らくその間に設備された券であるのではと推測されます。それが正しいと致しますと、55年~68年前に設備されていたことになります。


領収額欄を見ますと「手数料共」とありますが、昭和28年1月の改定より、普通乗車券や回数乗車券での乗越や上級変更、方向変更、経路変更を行った際に10円の手数料を収受することになったため、このような記載があります。この取扱いは昭和41年に手数料額が20円に値上げされていますが、昭和44年に廃止されています。
最近では、車内で普通列車グリーン券を購入したり、私鉄の特急で車内精算すると手数料が収受されることがありますが、乗車券の変更に於いて手数料を収受されることはないと思います。

また、通用期間欄の英文が「AVAILABLE FOR DAYS」という表記になっていますが、昭和36年5月に「GOOD FOR DAYS」という表現に改められています。

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富士急行 都留市駅発行 特別補充券

頂き物ですが、1982(昭和57)年7月に富士急行大月線の都留市駅で発行された、総武本線下総中山駅までの片道連絡乗車券です。


   

大人1名・小児27名という団体用に発券されたもので、若草色PJRてつだう地紋の特別補充券で発行されています。団体さんと言っても団体割引ではなく、通常の運賃複数枚分をまとめたもので、団体乗車券ではありません。


   

裏面です。
前回御紹介いたしました補片同様、同社の補充券はあまり発売実績がないのでしょうか、ネットなどでもあまり見かけません。そのせいでしょうかこの券は昭和57年に発行されておりますが、ご案内文の中に「東京電環」とか「キロ程が片道50キロメートル以内~」という文言があり、「東京電環」が「東京山手線内」に改称されたのが昭和47年のことですので、もしかすると設備されてから10年以上経過した券であったのかも知れません。

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富士急行 月江寺駅発行 新宿ゆき片道連絡乗車券

2001(平成13)年11月に富士急行大月線月江寺駅で発行された、新宿駅ゆきの片道連絡乗車券です。


   

青色PJRてつだう地紋の補充片道乗車券で発売されています。

当時の同社のJR東日本への連絡乗車券は、甲府方面ゆきの中距離券が相互式硬券であるのに対し、新宿方面の中距離券は地図式硬券で発売されておりましたため、地図式券硬券で発券されるものと思っておりましたが、欠札となっていたのでしょうか、補充片道券(補片)で出てまいりました。
同社の補片はネットなどでもあまり見かけませんので、これはこれで収集家的には満足です。


   

裏面です。当時としては一般的なご案内文になっています。


同社の乗車券の端末化は比較的早く、平成10年代後半には硬券が全廃されており、補片の設備がその後どのようになったかは調べておりませんが、別の駅の窓口氏に、機械化と同時に無くなったとお聞きしていますので、現在は設備廃止されているのではないかと思われます。

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西武鉄道 西武遊園地駅発行 特別補充券

2021年に西武鉄道多摩湖線西武遊園地(現・多摩湖)駅で発行された、遊園地西(現・西武園ゆうえんち)駅ゆきの特別補充券による片道乗車券です。
駅窓口でコレクション用としての発売可否をお尋ねしたところ、発売可能ということでありましたため、1枚発券して頂きました。


   

緑色せいぶてつどう自社地紋の特別補充券です。
同社の特別補充券は一般的な補充券の様式に似ておりますが、現行券は事由欄に片道券・往復券・特急券の文言が予め入っており、指定欄についても列車名が予め印刷されているなど、オリジナリティのある様式になっています。ただし、駅によってはまだ旧来の一般的な様式の券も残っていたり、自社地紋ではないPJRてつどう地紋の最新様式券が設備されていたり、現地で確認しなければわからないのが現状です。
また、同社の特別補充券を見ますと、小児および学割の人員欄が横線(―)ではなくバツ(メ)になっておりますが、これは恐らく同社独自の記載方法かと思われます。


   

裏面です。
同社のJRとの連絡運輸は接続駅毎に連絡対象駅が定められておりますが、東海道本線、山手線、赤羽線、南武線、鶴見線、武蔵野線、横浜線、根岸線、横須賀線、伊東線、中央本線(東京~甲府間)、青梅線、五日市線、八高線、東北本線(東京~宇都宮間および尾久、北赤羽~北与野間)、常磐線か(日暮里~水戸間)、川越線、 高崎線、上越線(高崎~水上間)、両毛線、信越線(高崎~横川間)、総武本線、京葉線、外房線、内房線、成田線、東金線とかなり狭められており、特定都区市内については東京山手線内以外不要ではありますが、依然として広範囲にわたるご案内文になっています。

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上田電鉄 上田駅発行 特別乗車券

上田電鉄上田駅で発行された特別乗車券です。


   

青色BJRてつどうじどうしゃ地紋の軟券で、普通回数券そのものをばらして発行されています。社内では「特別乗車券」と呼んでいるようです。

同社には特別補充券というものが無く、窓口に設備されていない乗車券類を発売するときなど、一般的には特別補充券を使用して発行するような場合、普通回数券を使用して発行しています。
駅で伺ったところ、多客時の臨時発売や同一行程の複数人の乗車券などを発行する場合にも、このようなことを行っているようです。

国鉄との連絡運輸を行っていた上田交通時代には特別補充券や補片などの設備があったように記憶していますが、上田電鉄となってからはあまり需要がないため、設備していないようです。


   

裏面です。まさしく回数券そのものです。というより、回数券なんですね。


   

たまたま表紙の部分であれば良いのですが、そうでないとますます回数券との区別がつきません。


同社は上田交通時代から、なぜか臨時発売の乗車券類への日付の記載について曖昧で、使用済であるにも関わらず日付の無いものなどが散見されます。

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沖縄都市モノレール 赤嶺駅発行 特別補充券

沖縄土産として戴いたものですが、2020(令和2)年1月に沖縄都市モノレール(ゆいレール)赤嶺駅で発行された小禄駅までの片道乗車券です。特別補充券で発行されています。


   

青色沖縄都市モノレール自社地紋のノンカーボン式券となっています。同社では開業以来補充券は補片しか設備されていなかったと聞いておりましたが、最近設備されたのでしょうか、特別補充券が設備されています。

様式は一般的な特別補充券の雰囲気がある一方、「往復の別」や「割引の別」など、かなりオリジナリティーの高いものになっています。ただ、どことなく東京都交通局や東京臨海高速鉄道の特別補充券に雰囲気が似ておりますので、作成にあたって参考にしたのではないかと思われます。

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沖縄都市モノレール 首里駅発行 補充片道乗車券

2015(平成27)年2月に沖縄都市モノレール(ゆいレール)首里駅で発行された、那覇空港駅ゆきの片道乗車券です。


   

沖縄都市モノレール自社地紋の軟券となっています。実際に乗車するために購入しました。有効日数の記入を失念してしまっていますが、発売当日限り有効(有効1日)になります。

同社では、開業時には補充券の発売は行わないと聞いておりましたが、この時には発売できるようになったようで、各駅で購入することができるようになったようです。
購入したときに往復用や特別補充券の有無をお聞きしましたが、当時、同社では片道用の補片しか無いとのことでした。

この券は実際に乗車し、那覇空港駅の改札で記念に戴きたい旨を申し出ましたところ、「どうぞ~」という感じで、無効印を捺すなどせず、そのまま持ち帰ることができました。

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帝都高速度交通営団 乗客専務発行 車内補充券

購入した時期を失念しましたが、恐らく1990(平成2)年の年末に発行された、帝都高速度交通営団(営団地下鉄、現・東京メトロ)の乗客専務発行の車内補充券です。


   

若草色JPRてつどう地紋の穿孔式図補で、山口証券印刷系列の帝都交通印刷で調製されたものと思われます。

営団地下鉄では、東西線の中野~西船橋間全通の際、中野駅では国鉄中央線緩行線と、西船橋駅では国鉄総武緩行線との相互乗り入れを開始しておりますが、両駅とも国鉄ラッチ内での乗り継ぎができたことから、国鉄からの乗越し客や通しの無賃乗車対策のため、旅客案内や車内改札を行う乗客専務が乗務することがありました。
とは言え、乗客専務が乗車する列車は特に指定されておらず、2名体制で回ってくることから、その目的は明らかに旅客案内ではなく、車内改札による無賃乗車の摘発でした。


   


これは、東京メトロが公開しております「メトロアーカイブアルバム」というサイトにあった東西線車内に於ける乗客専務の車内改札風景です。撮影されたのは1969(昭和44)年とのことで、車両はまだリコ式吊手時代の5000系電車です。
国鉄さながらの「乗客専務 CONDUCTOR」と刺繍された赤い腕章を着け、営団のマークである「S」の刻印の検札鋏と車内補充券および概算鋏を持って、西船橋駅で発車間際に乗り込んできます。

管理人は当時東西線の定期を持っておりましたが、南千住まで行く用事があったため、乗継駅である茅場町から南千住までの区間の乗越精算を申し出て購入しております。
事由欄が「片道」と「別途」の中間付近に穿孔されていますが、原券が有効である定期券であったことと、発券した係員氏は比較的左寄りに穿孔される傾向があることから、別途片道である「別途」が発行事由であるかと思われます。


   

裏面です。ご案内文は営団地下鉄独自のものとなっており、このまま東京メトロに引き継がれています。

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