マーケティング研究 他社事例 767 「本当にESGを経営の中心に据えていますか?3」 ~自分で造って無償で届ける~
定款を変更した前後から、社会貢献への社員の意識は明らかに高まり、患者と共に過ごす共同化が研修のような位置づけなのに対し、社会の課題解決まで目指す「hhc活動」と呼ぶ一歩進んだ取り組みが活発になって行きました。
組織や有志メンバーが知創部にテーマ登録した上で独自に活動するボランタリーなプロジェクトです。
登録されるhhc活動は近年、年500件に上り、昨年はフランスで現地社員が、乳がん患者の不安や悩みを共有する場を作ろうとイラストレーターの協力を得て治療の道のりを描いた絵本を制作しました。
インドではクリニック設立の支援、アメリカでは法務部メンバーによるがん患者の終活支援を行いました。
優れた活動には毎年開くhhcイニシアティブというグローバルイベントで表彰します。
「海外でエーザイに入社した理由を聞くとhhcのコンセプトに引かれたと答える人も多い」
2009年、内藤氏は世界の製薬大手や業界団体が加盟する、世界的な非営利・非政府系組織で国際製薬団体連合会(IFPMA)の会長に就き、翌年まで務めました。
これは日本人としては初めての事でした。
IFPMA会長として当時の世界保健機関(WHO)事務局長、マーガレット・チャン氏に会うと、リンパ系フィラリア症という熱帯地方の寄生虫症が話題になりました。
駆除できる薬はありますが、安定した品質の製品が供給されていないので、協力して欲しいと求められました。
地球規模で人々の健康を守るグローバルヘルスと呼ばれる公益活動に、チャン氏の話を聞いた内藤氏は「お金の寄付も出来るが、造って届けた方がより深くコミットできるのではないか」と考え、2009年に竣工したばかりのインドの工場で対象の治療薬、ジェチルカルバマジン(DEC)錠を生産すると決め、これまでに28カ国に累計20億錠を供給しています。
これ以降、グローバルヘルスでエーザイの存在感は高まりました。
2012年にビル&メリンダ・ゲイツ財団やWHO、米英政府などと共に「顧みられない熱帯病(NTDs)」の制圧に向けに幾つもの創薬プロジェクトを手掛け、臨床試験を始めたテーマも複数あります。
DEC錠の製造や開発、供給にはこれまでに35億円ほどを投じてきました。
その全てが無償提供です。
本来は革新的な医薬品を生んで多大な利益を生み出すための研究開発費に投じるべき資金を慈善のような事業に回しているとも言えます。
ESGを重視する投資家は環境対策が中長期では利益になると考えるから企業に対応を求めます。
しかしDEC錠は環境対策でもないうえ無償での提供です。
投資家から批判されないのでしょうか?
(続く)
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
彩りプロジェクトでは、ビジネススキルに特化した、オンラインセミナーをサブスクリプション制(定額制)でご案内しております。
毎月定額(基本価格10,000円(税抜)※企業規模(パート社員含む社員数)で価格は変動します)をお支払いいただく事で、何人でも何回でもご参加いただけるビジネスセミナーを開催しております。(別途カレンダー参照)
内容は、多岐に渡るものの、求められている役割毎に設定した内容となっています。
基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
セミナー名の一部をご紹介します。
・パラダイムシフトが必要なあなたのマネジメント力
・影響力から見るあなたのチームワーク力
・求められているそれを知り意見を伝える力
・創再共イノベーション力
・予定調和じゃ無い方のPDCA力
・非認知的アプローチから入るコーチング力
・笑顔がもたらす効果コミュニケーション力
受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
定額制で何人でも何回でも受講が可能です!!
詳しい、資料のご請求や、ご質問等は以下にメールをお待ちしております。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
定款を変更した前後から、社会貢献への社員の意識は明らかに高まり、患者と共に過ごす共同化が研修のような位置づけなのに対し、社会の課題解決まで目指す「hhc活動」と呼ぶ一歩進んだ取り組みが活発になって行きました。
組織や有志メンバーが知創部にテーマ登録した上で独自に活動するボランタリーなプロジェクトです。
登録されるhhc活動は近年、年500件に上り、昨年はフランスで現地社員が、乳がん患者の不安や悩みを共有する場を作ろうとイラストレーターの協力を得て治療の道のりを描いた絵本を制作しました。
インドではクリニック設立の支援、アメリカでは法務部メンバーによるがん患者の終活支援を行いました。
優れた活動には毎年開くhhcイニシアティブというグローバルイベントで表彰します。
「海外でエーザイに入社した理由を聞くとhhcのコンセプトに引かれたと答える人も多い」
2009年、内藤氏は世界の製薬大手や業界団体が加盟する、世界的な非営利・非政府系組織で国際製薬団体連合会(IFPMA)の会長に就き、翌年まで務めました。
これは日本人としては初めての事でした。
IFPMA会長として当時の世界保健機関(WHO)事務局長、マーガレット・チャン氏に会うと、リンパ系フィラリア症という熱帯地方の寄生虫症が話題になりました。
駆除できる薬はありますが、安定した品質の製品が供給されていないので、協力して欲しいと求められました。
地球規模で人々の健康を守るグローバルヘルスと呼ばれる公益活動に、チャン氏の話を聞いた内藤氏は「お金の寄付も出来るが、造って届けた方がより深くコミットできるのではないか」と考え、2009年に竣工したばかりのインドの工場で対象の治療薬、ジェチルカルバマジン(DEC)錠を生産すると決め、これまでに28カ国に累計20億錠を供給しています。
これ以降、グローバルヘルスでエーザイの存在感は高まりました。
2012年にビル&メリンダ・ゲイツ財団やWHO、米英政府などと共に「顧みられない熱帯病(NTDs)」の制圧に向けに幾つもの創薬プロジェクトを手掛け、臨床試験を始めたテーマも複数あります。
DEC錠の製造や開発、供給にはこれまでに35億円ほどを投じてきました。
その全てが無償提供です。
本来は革新的な医薬品を生んで多大な利益を生み出すための研究開発費に投じるべき資金を慈善のような事業に回しているとも言えます。
ESGを重視する投資家は環境対策が中長期では利益になると考えるから企業に対応を求めます。
しかしDEC錠は環境対策でもないうえ無償での提供です。
投資家から批判されないのでしょうか?
(続く)
下記は彩りプロジェクトのご紹介です。
ご興味があればご一読下さい。
彩りプロジェクトでは、ビジネススキルに特化した、オンラインセミナーをサブスクリプション制(定額制)でご案内しております。
毎月定額(基本価格10,000円(税抜)※企業規模(パート社員含む社員数)で価格は変動します)をお支払いいただく事で、何人でも何回でもご参加いただけるビジネスセミナーを開催しております。(別途カレンダー参照)
内容は、多岐に渡るものの、求められている役割毎に設定した内容となっています。
基本的なコースは、R29コースで、PDCA、コミュニケーション、情報収集、イノベーション、ファシリテート、コーチング、意思を伝える、フォロワーシップ、チームワーク、マネジメント、報告・連絡・相談、ビジネスマナーの12種類(2020年11月現在)となっております。
R35コースで、PDCA、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、ファシリテート、チームビルディング、イノベーションの9種類でR29コースよりも上級編の内容となっております。
最後に、R43コースが最上位クラスで設定されており、リーダーシップ、傾聴力、ビジョン、コーチング、マネジメント、イノベーションの6種類となっております。
R29コースの特徴は、まずは個人にフォーカスしています。今更聞けないといった内容を中心に構成されており、現在の課題克服の為、またはこれから身に付けなくてはならないスキルとなっています。
R35コースの特徴は、視座を高くした構成で専門的な役職要件に応じた内容で構成されております。そして指導する立場になったあなたが身に着けるべきスキル集になっています。
R43コースの特徴は、それこそ会社全体を見回せるスキルの構成となっており、幹部候補にとっても必須の内容になっております。
セミナー名の一部をご紹介します。
・パラダイムシフトが必要なあなたのマネジメント力
・影響力から見るあなたのチームワーク力
・求められているそれを知り意見を伝える力
・創再共イノベーション力
・予定調和じゃ無い方のPDCA力
・非認知的アプローチから入るコーチング力
・笑顔がもたらす効果コミュニケーション力
受講にあたっては各自の選択制(年齢が20代だから、R43は受講できないといった事ではありません)となっており、先んじて学びを深めたい、今更聞けない事だから、といった様々な動機にお答えする内容となっております。
ちなみに、R〇〇のとなりは年齢をイメージしておりますが、例えば、R43は43歳以上の人は受けられないという事はありませんし、大卒1年目の方でもR43を受講する事は可能です。
定額制で何人でも何回でも受講が可能です!!
詳しい、資料のご請求や、ご質問等は以下にメールをお待ちしております。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣