マーケティング研究 他社事例 その243 「自己治癒するコンクリート1」 ~休眠バクテリアを活性化~
インフラの長寿命化や維持管理の合理化といった視点で、近年、注目度が高まっているのが自己治癒(修復)能力を持つ建材です。
安倍政権が2013年に掲げた「日本再興戦略」には「自己修復材料などのインフラ長寿命化に貢献する新材料の研究開発を推進する」と明記されたのを皆さんご存知でしょうか?
自己修復材料などの世界市場が2030年に30兆円に達するとのロードマップも掲げています。
自己治癒能力とは何のことを言っているのでしょうか?
それは材料自身に含まれている成分や事前に仕込んでおいた成分などをもとにして、ひび割れなどの損傷を修復する性能を指しています。
既に、高分子材料や金属材料など様々な領域で研究や開発が進められているのです。
こうした材料とともに、主要な建材であるコンクリートの自己治癒能力への関心が高まっています。
強度に優れ、加工もしやすいコンクリートですが、ひび割れしやすいという弱点を持っているからです。
この分野で最も進んでいるのがオランダのデルフト工科大学です。
同大学はヘンドリック・ヨンカース准教授が率いる研究グループはバクテリアを利用して、コンクリートのひび割れを自動的に修復する技術を開発したのでした。
ヨンカース氏は2015年、欧州特許庁の欧州発明家賞にノミネートされたのです。
ヨンカース氏が着目したのがバシラス属のバクテリアでした。
この微生物は乾燥すると胞子状の殻をまとい、休眠状態で200年も生存する事が出来ると言われています。
pH(ペーハー)が13程度と強いアルカリ性のコンクリートの中でも死滅する事はありません。
乾燥させたバクテリアを栄養分である乳酸カルシウムと一緒に圧縮・固化します。
さらに生分解性プラスチックの殻で覆って、直径が数ミリのカプセル状にするのです。
このカプセルを生コンクリートに所定量、配合する事で修復を実現するのです。
具体的には、生分解性プラスチックカプセルの殻があるおかげで、コンクリートを練り混ぜる工程でもバクテリアが摩擦や水から守られ、不活性化状態のままコンクリートの中に取り込まれます。
生分解性プラスチックの殻は、コンクリートが硬化した後、徐々にもろくなってきます。
ひび割れが生じると、割れ目から浸透した水と酸素が休眠していたバクテリアを活性化し、バクテリアは栄養分である乳酸カルシウムを分解し、二酸化炭素を排出します。
結果として、セメント原料となる石灰石の主成分である炭酸カルシウムが生成され、ひび割れを埋める物質となるのです。
炭酸カルシウムが生成される過程で発生する水は、コンクリートの中に残っていたセメント成分と反応して水酸化カルシウムとなり、これが二酸化炭素と反応してさらに炭酸カルシウムとなり、ひび割れを加速度的に修復していくのです。
一連の化学反応が、コンクリートが自己治癒するメカニズムとなりますが、科学の知識の無い私にはまったく理解が進みません。
ただ、なんとなくすごいって事は理解できます。
(続く)
「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
メール info@irodori-pro.jp
HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
お気軽にご相談下さい。
当、彩りプロジェクトでは30分無料相談を実施しています。
どのような支援が受けられるのかだけでも、一度お聞きになって下さい。
→ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
HPの申込フォームから(こちらから)どうぞ。
インフラの長寿命化や維持管理の合理化といった視点で、近年、注目度が高まっているのが自己治癒(修復)能力を持つ建材です。
安倍政権が2013年に掲げた「日本再興戦略」には「自己修復材料などのインフラ長寿命化に貢献する新材料の研究開発を推進する」と明記されたのを皆さんご存知でしょうか?
自己修復材料などの世界市場が2030年に30兆円に達するとのロードマップも掲げています。
自己治癒能力とは何のことを言っているのでしょうか?
それは材料自身に含まれている成分や事前に仕込んでおいた成分などをもとにして、ひび割れなどの損傷を修復する性能を指しています。
既に、高分子材料や金属材料など様々な領域で研究や開発が進められているのです。
こうした材料とともに、主要な建材であるコンクリートの自己治癒能力への関心が高まっています。
強度に優れ、加工もしやすいコンクリートですが、ひび割れしやすいという弱点を持っているからです。
この分野で最も進んでいるのがオランダのデルフト工科大学です。
同大学はヘンドリック・ヨンカース准教授が率いる研究グループはバクテリアを利用して、コンクリートのひび割れを自動的に修復する技術を開発したのでした。
ヨンカース氏は2015年、欧州特許庁の欧州発明家賞にノミネートされたのです。
ヨンカース氏が着目したのがバシラス属のバクテリアでした。
この微生物は乾燥すると胞子状の殻をまとい、休眠状態で200年も生存する事が出来ると言われています。
pH(ペーハー)が13程度と強いアルカリ性のコンクリートの中でも死滅する事はありません。
乾燥させたバクテリアを栄養分である乳酸カルシウムと一緒に圧縮・固化します。
さらに生分解性プラスチックの殻で覆って、直径が数ミリのカプセル状にするのです。
このカプセルを生コンクリートに所定量、配合する事で修復を実現するのです。
具体的には、生分解性プラスチックカプセルの殻があるおかげで、コンクリートを練り混ぜる工程でもバクテリアが摩擦や水から守られ、不活性化状態のままコンクリートの中に取り込まれます。
生分解性プラスチックの殻は、コンクリートが硬化した後、徐々にもろくなってきます。
ひび割れが生じると、割れ目から浸透した水と酸素が休眠していたバクテリアを活性化し、バクテリアは栄養分である乳酸カルシウムを分解し、二酸化炭素を排出します。
結果として、セメント原料となる石灰石の主成分である炭酸カルシウムが生成され、ひび割れを埋める物質となるのです。
炭酸カルシウムが生成される過程で発生する水は、コンクリートの中に残っていたセメント成分と反応して水酸化カルシウムとなり、これが二酸化炭素と反応してさらに炭酸カルシウムとなり、ひび割れを加速度的に修復していくのです。
一連の化学反応が、コンクリートが自己治癒するメカニズムとなりますが、科学の知識の無い私にはまったく理解が進みません。
ただ、なんとなくすごいって事は理解できます。
(続く)
「リーダーシップ研修」、「未来を創るワークショップ研修」等、各企業の課題に合わせた研修をご提案差し上げます。
経営の根幹は「人」です。働く人次第で成果が変わります。自分事で働く社員を増やし、価値観を同じくし働く事で働きがいも増します。
彩りプロジェクトでは、製造メーカー、商社、小売業者、社会福祉法人、NPO法人等での研修実績があります。
研修と一言と言っても、こちらの考え方を一方的に押し付ける事はしません。実感いただき、改善課題を各自が見つけられる様な研修をカスタマイズしご提案しているのが、彩りプロジェクトの特徴です。
保育園・幼稚園へご提供している研修【私の保育園】【私の幼稚園】は大変ご好評をいただいています。
また、貴社に伺って行う研修を35,000円(2h)からご用意しておりますので、お気軽にお問い合わせ下さい。
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HP https://www.fuudokaikaku.com/
お問合せ https://www.fuudokaikaku.com/ホーム/お問い合わせ/
成長クリエイター 彩りプロジェクト 波田野 英嗣
現在、経済産業省では「経営改善計画策定支援事業」を行っており、金融支援を必要とする企業の経営改善計画書を策定する際の費用の2/3補助があり、上限は200万円です。
また、「早期経営改善計画策定支援事業」は、同様に策定する際の費用の2/3補助があり、上限は20万円です。
こちらの「早期経営改善計画策定支援制度」は金融支援を要しないものですので、容易に取得しやすいのが特徴です。
メリットとして、金融機関との信頼関係を構築する為の制度としては有用です。
なぜなら、経営内容を開示する事、計画進捗のモニタリングを金融機関に報告する事は、金融機関が企業を評価する際に「事業性の評価」をしやすくなります。
金融機関は担保に頼らずに融資するには、「事業性の評価」が不可欠です。
「事業性の評価」とは、金融機関がその企業の事業を理解する事です。
「事業性の評価」に積極的な金融機関とそうではない金融機関がありますが、これからの金融機関とのお付き合いの仕方として、有用な制度となりますので是非ご利用下さい。
※このような方(会社)におすすめです。(中小企業庁資料より)
・ここのところ、資金繰りが不安定だ
・よくわからないが売上げが減少している
・自社の状況を客観的に把握したい
・専門家等から経営に関するアドバイスが欲しい
・経営改善の進捗についてフォローアップをお願いしたい
この補助金を利用するには、経営革新等認定支援機関の支援が必要です。
彩りプロジェクトは認定支援機関です(関財金1第492号)
経営革新等支援機関とは、「経営改善、事業計画を策定したい」「自社の財務内容や経営状況の分析を行いたい」「取引先、販路を増やしたい」「返済猶予、銀行交渉のことを知りたい」
「事業承継に関して、代表者の個人補償をどうにかしたいんだけど・・・」
というお悩みを始め、中小企業経営者を支援するために国が認定した公的な支援機関の事です。
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