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経営改善計画書を作成してみましょう その89 ~キャッシュフロー分析について 1~

2014-05-23 08:12:08 | ビジネス
さて、経営改善計画書作りについて色々な角度からご説明差し上げておりますが、今回から中小企業ではあまりお目にかからない「キャッシュフロー計算書」についてふれていきたいと思います。

キャッシュフロー分析についてご理解いただく事で、キャッシュフロー計算書の見方や有用性を見つける事が出来ます。

少しの辛抱ですからね。

キャッシュフロー計算書(C/F)は営業キャッシュフローと投資キャッシュフローと財務キャッシュフローからなり、それらを集計すると、当期キャッシュフローとなる訳です。

キャッシュフローとは、お金の流れの事です。

つまりキャッシュフロー計算書(C/F)は期中のお金の流れを見る事が出来ます。

ご存知の通り、損益計算書(P/L)ではお金の流れはわかりません。

仮払金などの要素は、損益計算書には反映されません。

一方、貸借対照表(B/S)は、財務状況を把握するものです。

資産をどのくらい持っているか?負債はどうなのか?、資本はどうか?などなど。

これらの決算書類では、お金の流れが把握できないんです。

そしてキャッシュフロー分析は、お金の流れを把握し、一年間の資金の増減がどうだったのか?

営業キャッシュフロー、投資キャッシュフロー、財務キャッシュフローでみると、どこから資金を得て、何に使っているのか?

前期と比較するとどうか?

これらの事がわかるのです。

企業は、黒字倒産があるように、勘定あっても、銭足らずという状況になってしまいます。

ですから、資金の流れを経営者が理解しておく事は、とても重要な事なんですね。

最近は、会計ソフトが充実してきていますので、パッケージでキャッシュフロー計算書が自動計算されるものもありますので、一度内容を把握してみて下さい。

中小企業会計では、キャッシュフロー計算書の作成義務はないのが現状ですがね。

営業キャッシュフローの説明から入りましょう。

営業キャッシュフローはキャッシュの源泉です。必ず+に計上されるのが特徴です。実質、3期連続この数値が▲だと倒産になります。(金融支援を受ける事が出来ません)

営業活動から得られたお金の流れが営業キャッシュフローと言います。

投資キャッシュフローは、設備投資をすると▲表記になります。つまりキャッシュの減少ですね。

反対にこの数値が+に表記されている時は、貸付回収や資産売却をしているという事がわかる。

財務キャッシュフローは、借入金返済をした時に▲表記になり、(結果、財務体質改善です)+の時は、借入をした事になります。

これらを集計した当期キャッシュフローは、1年間の現金預金の増減を示しています。

細かい内容については説明しません。

キャッシュフロー計算書を見た事がある人はわかると思いますが、+、-表記が混在している為、一目で理解しずらいのが実態です。(もちろん専門家が見ればすぐに理解出来ます)

ですから、このブログではキャッシュフロー分析から得られる情報についてクローズアップしておきますね。

それは次回にしましょう。
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