My-boomよ、永遠なれ。

熱しやすく、冷めやすいお調子者のマイブーム日記…
いよいよ人生は佳境に“ラスト・クオーター・サバイバル”へ

「2017北海道・のんびり自由なキャンプ旅」で星空を撮る…の準備

2017-06-27 19:46:04 | スターウォッチ

7月に渡道する(一応シーズンイン)のは初めてで、過去は6月または9月のハイシーズンを避けた時期を選んでいました。
北海道には「蝦夷梅雨」と言う表現で、本州の梅雨と同時期に雨や天気のぐずつく肌寒い日が続くことがあると言われ、今回も留意が必要かと思われます。

いままでキャンプの夜は飲酒でグダグダに過ごしてしまい、せっかく望遠鏡やカメラを持参しているにも係わらず何もしないまま朝を迎え猛省するはめになっていました。
今回は貴重なナイトタイムで酒を控え、星景・星野撮影を楽しみたいと決意しました。※努力目標ね

ここで渡道に持参する星空撮影機材のチェックを兼ねて紹介します。

撮影現場に着いたら、まずすること。
余裕を持って現地に着いて準備を始めます。日が暮れてからのセッティングはNGです。
当然ですが天空が大きく開いていることと、東西南北の方角をおおよそ把握します。出来れば地面が舗装されていることが望ましい。
スマホかタブレットのGPS機能を利用して撮影現場の緯度・経度や方位を確認します。

※持参のタブレット(Huawei MediaPad T2)には磁気センサーが内蔵されていないので方位表示は機能していません。
当り前ですが、画面上の経緯度 35°5'5.9"N 136°10'39.6"E をGoogleマップで検索すると今回の現場が表示されます。

Vixen 星空雲台ポラリエ(WT)のセッティング
通称ポタ赤(ポータブル赤道儀)のスタンダード的な製品です。
先ずは下準備から

①三脚…GITZO GT-1541T
②ケース…DOSKOCIL Model No.1612
③ストーンバッグ…NEEWER バラック耐重 撮影スタジオビデオサンドバッグ

セッティング内容

①赤道儀…Vixen 星空雲台ポラリエ(WT)
②微動雲台セット(下部部品から)
 ・取付プレート INPON クイックリリースプレート アルカスイス互換 120mm
 ・KYOEI 低重心ガイドマウント
 ・アイベル CD-1アングルプレート
 ・バランサープレート(自作)+ カウンタウエイト(メーカー不明)
 ・Vixen タイムラプスアダプター
③自由雲台 Markins Q3-TrQ
④BENRO パノラマ専用雲台 PC1
⑤Vixen ポーラメーター
⑥Canon アングルファインダー C
⑦新潟精機 レベルメーター
⑧ウエイト(メーカー不明)
⑨六角棒レンチ、予備ネジ等

三脚にパノラマ専用雲台(アルカスイスクランプ)の取付(3/8インチネジにて)

水平出し・三脚調整

微動雲台セットの取付(アルカスイスプレートにて)

CD-1アングルプレートは約60度の傾斜を持つアングルプレート。三脚との間に取り付ける事により約30度の極軸傾斜が保て、
ポタ赤搭載時のバランスを向上させます。

ポラリエの取付

ポラリエの背面にある裏フタ部にねじ込み、三脚に対して回転軸を縦向きに取り付けることを可能にします。 ポラリエを背面で固定することで安定性が増し、より自由な構図設定が可能となります。(メーカーHPより抜粋)

自由雲台(アルカスイスクランプ)の取付(1/4→3/8インチネジ変換)


ポーラメーターの取付

方位出し(北向け)と水平出し確認

カメラの取付(SONY DSC-RX100M3 + アルカスイスL型プレート)

SUNWAYFOTO DPL-03 ユニバーサル(汎用) L型クイックリリースプレート アルカスイスタイプ DPL-03

レベルメーターによる緯度(極軸傾斜)の微調

ポラリエ自体にも傾斜計がありますが、見にくく精度も大雑把です。
撮影現場の緯度は約35度(前述タブレットでの確認値)なのでアングルプレートが約30度の傾斜にプラス5度で調整すればほぼ完成。

ポラリエの北極星のぞき穴にアングルファインダーを取付

文字とおりのぞき穴に北極星(ポラリス)をほぼ真ん中に導入したらセッティング完了。

アングルファインダーを受けるアダプター金具を両面テープで固定しています。

撮影準備完了

DSC-RX100M3にリモートコマンダー、ポラリエにはモバイルバッテリー(cheero Power Plus 2)より給電。
全体的にシステムが軽量なのでストーンバッグにウエイトを入れます。2Lペットボトルでも可。

Vixen GP赤道儀にプラスαのセッティング
赤道儀自体のセッティングは割愛し、赤道儀による星景撮影に有効なレボルビング装置の装着について紹介します。

①Vixen GP赤道儀(風)※GPガイドパックから改造
②Vixen SXG-S71三脚(旧型)
③Canon EOS 5D Mark2 + EF16-35mm F2.8L USM + KIRK L-ブラケット + レボルビング装置
④suaoki ポータブル電源

レボルビング装置
赤道儀に望遠鏡(望遠レンズ)を同架させる星野撮影では画角のレイアウトで上下左右を意識することは殆んどありません。
広角レンズを使う星景撮影では風景(地上、海上、湖上など)と天体を絡ませますが、三脚・広角レンズを使った固定撮影でイメージとおりに雲台をコントロールすれば良いだけです。

ところが星像をクッキリ撮る場合は赤道儀に同架させますが、そのままではレイアウト上 水平がでません。普通はここで自由雲台にカメラを同架させることになります。
自由雲台は便利ですが、バランスがとり辛く(極軸に向かう回転中心軸から離れて)とくに縦構図は辛い。

レボルビング装置はカメラレンズの中心軸に対し、単独の回転稼働するので赤道儀の赤緯赤経の動きに加えて水平出しを容易にしているのです。



K-ASTEC レボルビング装置(RR-110)←参照

追伸
これも当り前のことですが、赤道儀での星景撮影で星々がクッキリ撮れるということは、風景が多少ぶれた撮像になりますのでご注意してください。