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昭和の夏 蚊帳(かや)

2017年08月08日 18時06分46秒 | 時代検証

最近の子らと話していると随分と「わかりません」「知りません」という言葉に出会う

無理も無い、50歳近く違うのだから、だけどこっちは爺さんと孫というより、父と子くらいの

感覚で話しているつもりだなんだ。

たしかに我々の年代で言えば明治生まれのおじさんと話していて、明治の暮らしを聞く様なものだ

それだもの「わかりません」が多くて当たり前

 

そもそも人間界は改良改良の連続で暮らしやすくなってきた、蚊帳-蚊取り線香-電気蚊取り

-一吹き24時間持続ジェット蚊取り-「卑怯だろ~~」なんて感じで

蚊帳というのも今の子に理解できないものの一つだろう、あれは蚊をとるのではなく人間が蚊から

逃げるための平和な道具だ、同時に子供の遊び道具でもあった。

吊してある四方のヒモを外せば、障害物競走の網くぐりのようになる、兄弟で蚊帳の中に潜り込み

どたばたと騒ぎまくる、蚊帳が絡んでまとわりつき、それが面白い。

 

夏の夜の楽しみでもあった、その頃の夏の楽しみに蛍見物があった

別にみんなで見に行くわけではなく一人でいくのだが

あまり広くも無い細長い田園地帯は畔道が一本通っていて、その横を農業用水が流れている

人工物は無く、草の生えた土手が続き、水車小屋のある農家に続いていた

その田んぼに稲の葉が長々と伸びて揃った8月、夜になると蛍のボワ~とした光がいくつもゆっくりと

飛び回る。

あの感動は今や「蛍の里」などいう限られた地域でしか見られなくなった

ほんとうに蛍が舞う光景はアニメチックでロマンチックでもある

人のあまり来ないところでゆっくりと蛍の光を楽しみたい

あの田園には今はアパートをはじめ、家が建ち並び、水車小屋の古い農家も消え去った。

 

 

 


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