「新しい歴史教科者を作る会」が編纂した扶桑社発行の中学校歴史教科書に反対する市民グループ「《つくる会》教科書を中学生の手に渡したくない市民・保護者の会」が、県教委の採択決定により今年度からこの教科書が使用されることになっている県立河瀬中学校の校門前で、入学式が行われた4月10日、同教科書の問題点を訴えるビラを配布しました。
同会は、扶桑社発行の歴史教科書は「日本のアジア侵略を正当化している」、「戦前の植民地支配による被害の記述が少ない」などと批判しており、同会のメンバー10人が、新入生や保護者にビラ約1000枚を手渡しました。
(4月10日付け、京都などが報道)
《解説》
今年度から公立中学校で使用される教科書の採択は昨年8月に県下の6つの教科書採択協議会により行われましたが、県立中高一貫校の教科書採択は県教育委員会により行われました。その結果、3校ある県立中高一貫校の中で河瀬中学校についてだけ、郷土の歴史を学ぶことを学校の特色にしている同中学校にふさわしいものとして、「新しい歴史教科書を作る会」が編纂した歴史教科書が採択されました。この採択の後、この教科書の採択を取りやめるよう求める様々な市民の声が県教委に寄せられていました。
また、採択内容を決定するために開催された県教育委員会の議事録に発言者の氏名が記されていないために議事録の内容が理解しにくいこと、あるいは発言内容など議事の内容が記録されている録音テープがすでに消去されていることに関して、大津市と草津市の市民から県情報公開条例に基づく不服申し立てが行われており、これらの申し立ては受理されています。
同会は、扶桑社発行の歴史教科書は「日本のアジア侵略を正当化している」、「戦前の植民地支配による被害の記述が少ない」などと批判しており、同会のメンバー10人が、新入生や保護者にビラ約1000枚を手渡しました。
(4月10日付け、京都などが報道)
《解説》
今年度から公立中学校で使用される教科書の採択は昨年8月に県下の6つの教科書採択協議会により行われましたが、県立中高一貫校の教科書採択は県教育委員会により行われました。その結果、3校ある県立中高一貫校の中で河瀬中学校についてだけ、郷土の歴史を学ぶことを学校の特色にしている同中学校にふさわしいものとして、「新しい歴史教科書を作る会」が編纂した歴史教科書が採択されました。この採択の後、この教科書の採択を取りやめるよう求める様々な市民の声が県教委に寄せられていました。
また、採択内容を決定するために開催された県教育委員会の議事録に発言者の氏名が記されていないために議事録の内容が理解しにくいこと、あるいは発言内容など議事の内容が記録されている録音テープがすでに消去されていることに関して、大津市と草津市の市民から県情報公開条例に基づく不服申し立てが行われており、これらの申し立ては受理されています。