草津市土地開発公社は10月9日、市内の不動産会社「拓伸」が設立した特定目的会社が、同市大路2丁目のJR草津駅東口の「西友」跡地に計画していた複合ビルの建設を中止する、と発表した。この日開いた公社の臨時理事役員会で決めた。建設コストが高騰したことから同社側が公社に計画白紙を申し入れ、双方が合意した。
建設予定地は00年に西友草津店が撤退した後、その周辺も含めた約1.5ヘクタールを、公社が約19億円で購入。06年8月に開発計画のコンペを実施し、選ばれた同社と07年3月に、約1ヘクタールの土地を約17億5千万円で売却する契約を結んだ。計画では同社が09年2月をめどに、6階建ての商業施設を建設。映画館や小売店、飲食店などが入る予定だった。土地の売却代金は同社に返還されるが、同社が掘り当てた温泉の権利と土地の所有権は公社側に戻ることになる。記者会見した公社理事長の橋川渉市長は「中心市街地の活性化に向けて、新たな利用方法を模索したい」と話した。
(10月11日付け朝日新聞・電子版:同日付け毎日・電子版なども報道)
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