曇り。結局、一日もったみたい。気温は低め。
雨が降り出しそうな雲行きでしたので、二通りの計画の内、岩手県立美術館行きを選択しました。後にまるで降る気配もなく、バイクで走るには丁度いい気候だったと判明しますが、それはもう済んだことです。
車の運転は極めて退屈です。飽きながらひたすら南下。ジムニーは足が遅いので八十キロ以上出すのがしんどく、最高速九十キロ程度を交えながらだらだらと走りました。急ぐ必要もないですからね。いつから訪れていないのか忘れてしまう位に来ていなかった岩手県立美術館へ到着。
どんよりしていますが、降り出す気配はありません。寒くもなく暑くもない、丁度いい気候。
コレ。石版画が多いと知り、これは見なければと思い立ちました。
ポスター文化初期から現代まで、現代はもはや巨匠と呼ばれる方々が手掛けたポスターが大量に来ていました。
撮影許可表示があったのはマチスのポスターです。ミュシャ、ビアズリー、ロートレックとポスターでは有名所だけではなく、美術本でしか見たことが無かった作品もたくさん来ていました。わたしはデュフィ贔屓なので、デュフィのポスターが見られたのは感激。そういうポスターが街を彩った当時のパリ、芸術の都というのも頷けます。
本がまた増えるだけなので買ってはならぬと思いながら買ってしまった図録をパラパラと眺めると、いかにポスターといえども美術館で見た当時の刷物とはまるで違うと感じました。やっぱり本物のオーラは違う! 本物を見て、本物に触れて、本物の意気込みを受け取らなければなりません。
企画展はかなりのボリューム。最近、やたらにグウグウ鳴る私の腸が、しんと静まり返った展示室でグウグウ鳴ります。なんじゃそりゃ。ちなみに、ほとんど貸切状態でした。それだけ本物を見るという文化が根付いていないということなんでしょうか。私としましては、これだけの作品を集めて下さった岩手県立美術館さん、ありがとうございます、と感謝の念しかありません。
企画展の後は常設展を見ます。何せここは萬鉄五郎収蔵の聖地みたいな美術館ですからね。萬鉄五郎の水彩画展を開催しており、萬さんの手になる水彩画を大量に見ることが叶いました。さらに、「雲のある自画像」も展示されていて、こっちも企画展でいいのでは、というボリューム。大満足です。
いつ見ても建築もかっこいいです。
休憩スペースに置かれている椅子はハーマン・ミラーですね。座ってみました。本物だと思いました(ついさっき確認しました。本物です)。こういう部分もいいです。
到着してから二時間以上居座って見まくり、大満足。名残惜しいですが、買ってはならぬ筈の本、図録を購入し、帰ることにします。
空腹に耐えられず、つい地場産の親子丼を。満腹になるとすぐ眠くなるので大変です。
車の運転はマジ(本気)で苦痛でした。果てしなく長く感じられる道のりをなんとか走り切り、帰還。帰還後、庭いじりを少しやって今に至ります。今日は改めて本物の凄さ、に触れることが出来た一日でした。今夜のシアターナイトは、昨日放送された金曜ロードショーのミッションインポッシブルを見ます