定期購読の悲劇

私の人生、やることなすことうまくいかないのだが、今月はとりわけその気が強い。
たとえば昨夜は、スマホの充電時間がエライ長くなり、夜通し充電しても、50％に満たなかった。このスマホ、そもそも本体とACアダプターの接触が悪く、充電そのものができない時が多い。もう騙し騙し充電している感じで、本当にストレスが溜まるのだ。
auのヤロウ、人をコケにしやがって。
今月は「将棋世界の定期購読」もそうだった。
私はこの前まで、マイナビ出版を通じて１年間の定期購読していたのだが、それが２月売（３月号）だか３月売（４月号）だかに終了した。
４月売（５月号）はTSUTAYAで買うと、本誌内に「将棋世界81周年特別企画」と題して、「2018年５月14日までに期間限定　定期購読を新規契約／継続いただくと１号無料!!」の広告があった。
81周年の特別企画としてはサービスがやや物足りないし、そもそもこのサービスは、この時期の定番だった。
それでも将棋世界は毎月買うつもりなので、再び申し込むつもりでいた。
ところがそれがズルズル遅れ、私は最終日の５月14日に、インターネットから「自動延長コース」で申し込んだ。これは１年１ヶ月経ったら、次の１年契約が自動的に行われるというものだ。
私は9,600円（定価800円×12冊分＋１冊サービス）をネット入金した。Ｔポイントが88付いた。
１冊目は翌月発売号、つまり６月売（７月号）から送られてくるというので、私は翌15日にTSUTAYAに行き、５月売（６月号）を手に取った。もちろん購入するつもりである。ところが中をパラパラめくると、４色（カラー）広告で「将棋世界３号連続半額　４号目以降も10％OFF」という衝撃的なコピーが目に入り、私はひっくり返った。
４月売のモノクロ広告はマイナビ出版、いわゆる自社広だが、５月売の４色広告は富士山マガジンサービスである。つまり広告元が違うのだが、後者はずいぶんサービスが良い。これ、最初の３冊400円、４冊目からは720円で買えるということか!?
となれば、最初の２冊で、マイナビ出版のキャンペーンに並んでいる。以降は富士山マガジンサービスの割引分だけ得をする計算だ。
５月売には渡部愛女流二段のグラビアページがあったので、購入しないわけにはいかない。
買ったあと、改めて考えた。
仮に13冊を購入するとする。
前者のマイナビ出版は13冊で9,600円。１冊あたり738円となる。
後者の富士山マガジンサービスは、最初の３冊で1,200円、以降が10冊で7,200円。すなわち１冊あたり646円となる。
Ｔポイントを割り引いても、富士山マガジンサービスのほうが１冊あたり85円も安くなるのだ!!
これってどうなんスかね。牛丼のように、経営会社が違えば値段が違っても容認できるが、これはまったく同じ商品が送られてくるのである。それでこの差額じゃ、購入したほうはたまったものではない。実際、４月売でマイナビ出版に申し込んで、５月売の広告を見て舌打ちした読者は、相当数いるのではなかろうか。
いや、以前も将棋世界は、あとの方の広告で大幅値引きをしていた記憶があるのだが、今回は軽視していた。
ところで読者はひとつ疑問に思うだろう。オマエは14日に定期購読を申し込む前に、なぜ５月売を買わなかったのか、と。先に富士山マガジンサービスの広告を見ていたら、そんな問題は起きなかったのに、と。
確かにそうで、先に５月売を買えばよかったのだ。だがそもそも、５月売に新手の広告が出ていることなど知らないし、５月売を買って定期購読を申し込み、５月売が送られてきたら、５月売がダブってしまう。それで、購入するのを躊躇ってしまったのだ。
だけど考えてみたら、４月売の広告を見て定期購読を申し込み、その号が送られてくるわけがない。それなら５月中も然りで、５月に申し込んだら６月売から送られてくると考えるのが当然だった。
私は５月になった時点で、すぐに最新号を買うべきだった。
ところで富士山マガジンサービスは良心的で、私は「CM NOW」（玄光社）を長年定期購読しているのだが、私は継続を繰り返しているので、富士山サービスは、いまだにかなり昔の旧料金を適用してくれている。
また、今もやっているのかどうか知らないが、週刊プレイボーイのバックナッバーは、号によっては100円引で販売していた。これを企業努力という。
さて、これから13ヶ月間、マイナビ出版から将棋世界が送られてくるのだが、そのたび私は不愉快な気分になりそうで、憂鬱になる。