一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

8月のジョナ研(前編)

2013-08-29 00:23:33 | ジョナ研
23日(金)にLPSA芝浦サロンで、中倉彰子女流初段・宏美女流二段に厳しい指導を受けたあと、私はTod氏とともに駒込に向かった。今月2度目のジョナ研である。
山手線の車内で、Tod氏が「TKさんにも声を掛ければよかったかな」という。TK氏は寡黙ながら棋友との交流は嫌いではないはずだが、ジョナ研のような雰囲気はどうなのだろう。
やはりここは誘わなくてよかったと思う。
駒込ジョナサンに入ったのは午後7時27分ごろ。店内の奥に行くと、R氏、Kun氏、Hon氏、Kaz氏がおり、将棋の研究をしていた。これまた、布将棋盤が出るのがずいぶん早い。
見ると、R氏がきょう将棋会館道場で指した将棋のようだった。そうか、前回もそうだったが、R氏が早々と将棋を並べたがるのだ。
将棋は相手の四間飛車にR氏の居飛車急戦。将棋は中盤だが、例によってR氏が勝勢になっていた。ここからどういう勝ち方をするのだろうと見ていると、R氏が緩手と疑問手を連発し、最後は大差の負けとなった。
R氏、いつものことだが、どうして終盤に向かうにつれ、メロメロになってしまうのだろう。例えば△7九竜、▲9七角・9九香の局面で、私なら△9九竜と香を取りつつ角取りとし、角が逃げたところでその香を使い、敵の金銀を剥がす。しかるにR氏は別の手を指し、妙に重たい攻めをするのである。
△6八成桂、▲4九金の局面で、R氏は△5七銀と打つ。次に△5八成桂とし駒得をする狙いだが、いかにも重い。敵陣に金銀を打つときは、寄せに入るときだけ、と考えたらどうか。
以前将棋合宿で、大野八一雄七段の端攻めの講義があったとき、R氏はそれを吸収して、しばらくは見事な端攻めをやっていた。それがいまでは見られないようである。
R氏は中盤までは完璧なのだから、あとは桂香歩で金銀を取るなどの手筋物と、詰将棋を勉強するのがいいと思う。
と偉そうなことを書く私は、中倉姉妹に往復ビンタを喰らったと吐露すると、「それはマズイでしょう」と異口同音の声が上がった。
女流棋士と平手で戦ったのだから、2連敗はさして不思議ではないが、ジョナ研メンバーの見解は違う。相手が誰であろうが、負けたら非難?されるのである。
そんなところへ、W氏が来た。W氏はR氏とともにLPSA駒込金曜サロンの顔だったが、最近は本業で忙しく、ジョナ研には長期のご無沙汰だった。きょうは1年振りくらいの参加ではなかったか。
きょうはW氏も芝浦サロンに赴く予定だったが、土壇場で仕事が入り、断念。もう、中倉姉妹とは縁が切れてしまっているのかもしれない。
ではここで、席の配置を記しておこう。

 Kun Kaz W Tod
           壁
 Hon R 一公
      壁

ほかに将棋ペンクラブのA氏が参加予定だったが、不参加。この7人で進行することになった。
Tod氏はとっくに食事を頼んだが、私は悩む。けっきょくW氏と同じ、キャンペーンメニューを頼んだ。このとき、Hondaさんがメニューを取りに来たので、私は例のコミカル似顔絵を見せた。もちろん前回参加以外のジョナ研メンバーに見せるつもりで持ってきたのだが、ついでである。
「よく似ていますねー」
と、Hondaさんも感心しきりだった。余談だが、駒込ジョナサンのウエイトレスの中では、Hondaさんがいちばんかわいいと思う。ポスト・Ayakoさんである。
Kun氏が、先日の宏美女流二段との将棋を並べる。これ、Kun氏が会心の指し回しを見せ、最終盤まで必勝形。
ところがそこからココセ級の大悪手を指し、好局を棒に振ったという、内輪では、すでに有名な一局であった。
秋の合宿をどうしようか、という話になる。私はみなの意向に合わせるつもりだが、無理をしてまで参加するつもりもない。今後の人生をシミュレーションすると、合宿を愉しむ余裕など雲散霧消してしまうからだ。
ふだん仕事をする中で、いつでも軌道修正をするチャンスはあったのに、それを怠ってきたツケが回ってきつつある。10年以上もグータラな生活を続けてきた結果がこれだ。自業自得とはいえ、やりきれない。
R氏と中村真梨花女流二段との将棋が並べられる。これもR氏が序盤で大きなポイントを挙げたが、それを活かしきれず、無念の逆転負け。R氏には欲求不満の残る結果となってしまった。
彰子-一公戦を見たい、という雰囲気だったが、何をいわれるか分からないので、黙っておく。すると、R-Hon戦が始まった。
こちらのテーブルの3人も食事を終えると、あちらの将棋がKun-Kaz戦に代わった。このふたりの対局は雰囲気がピリピリしていて、恐い。しかしファミレスでこうした対局を観戦できるのも貴重ではある。
それに刺激されてか、珍しくW氏が実戦を所望する。そこでW-Tod戦が始まった。W氏、いったいどんな心境の変化があったのか。
将棋はW氏の中飛車に、Tod氏の飯島流引き角戦法。これがバッチリ決まって、すぐに▲2四歩といけば有利になったのに、Tod氏は▲4六角とか上がっている。何を考えているのだろう。
さらには▲2八飛、△2三歩・3二金・5二飛の局面で、▲4一角△4二飛▲3二角成△同飛と進んだのに、次にTod氏が▲2四歩と打ったのには呆れた。ここは当然、▲2三飛成である。Tod氏、将棋をバカにしているのか?
これはマジメにいうが、もし▲2四歩を真剣な考慮のもとに指したのなら、Tod氏、早く病院に行ったほうがいいと思う。
そこからいろいろあって、下の局面。

先手・Tod:1七歩、1九香、2九桂、3七歩、4三と、4七歩、4八銀、6七歩、7一と、7二竜、7七歩、7八銀、8七歩、8八玉、8九桂、9六歩、9九香 持駒:金2、銀、歩
後手・W:1一香、1三歩、3四歩、4五桂、5四飛、6三歩、6四銀、6九と、7三歩、8一桂、8三歩、9一香、9三玉、9四歩 持駒:角2、金2、歩

△6九とと金を取ったところ。ここから信じがたい手順が現われる。
(つづく)
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6 コメント

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6九と (さわやか風太郎)
2013-08-29 00:53:03
指導将棋なら6九同銀もありか。
普通は8二銀から詰ましにいくところだが。
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お恥ずかしい (湘南の古田敦也)
2013-08-29 11:00:01
大変お恥ずかしいくて、申し訳有りません。
当然、2三飛成 でした。
飛車が成れて、しかも飛車取り桂取りですから。
あの時も言いましたが、その時、眼鏡をはずしていて、3二にいた飛車が金だと勘違いしました。
でも確かに対局中の真面目さが欠けていましたので、物凄く反省点です。
もっと真面目に将棋に立ち向かわないといけないですよね。(超反省)
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信じがたい手順とは? (T)
2013-08-29 11:26:05
正解は▲8四金~▲8五金で詰ます順でしょうが
それ以外だと・・・?
詰まない順で詰ましたとかでしょうか?
返信する
いろいろな案 (Fuj)
2013-08-29 23:04:12
普通に行けば、8四金と打つか8二銀8四玉8五金で詰み筋ですが、信じがたい手順というくらいですから、多分そうはいかなかったのでしょう。そこで案としては
①案1;8一金7九角9八玉9七金同玉8八金までW氏の勝ち。
②案2:8四銀同玉8五金9三玉6九銀・・・以下泥仕合
③6九同銀8二金同龍同玉7二金以下泥仕合
④案4:2二銀7九角以下W氏の勝ち(さすがにそれはないか)
というあたりでしょうか。

しかし、女流棋士に負けて責められるというのも気の毒な話ですね。同情致します。本来は私たちレベルでは女流棋士に一発入ればよくやったというレベルのはずなのですが・・・・・厳しいですね。
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ちなみに (Fuj)
2013-08-30 00:02:44
W氏が最後にジョナ研に参加したのは2012年10月26日で合宿の少し前の回でした。ちょうど植山教室が始まるころでしてトピックスとしてはTOD氏と中倉彰子さんの飛車落ち指導対局であの2三銀と香車を取りに行った手を突っついた回でした。
返信する
読みの数々 (一公)
2013-08-30 01:13:36
>さわやか風太郎さん
▲8二銀ですか! 私は全然気が付きませんでした。

>湘南の古田敦也さん
このときの湘南の古田敦也さんは大乱調でしたね。
△3二金を飛車と勘違いした…ですか。でもその直前に△3二同飛とやってますからね…。ちょっとどうも…。
ジョナ研はみんなふざけているようで、実は真剣なのです。

>Tさん
この詰手順の読みは私と同じでした。
しかし対局者は別のことを考えていたようです。

>Fujさん
1案はありません。
2案は有力です。私の書き方だと、これが正解に思えますね。
3案、これがいちばん近い。最初の2手が当たったから、正解といってもいいでしょう。
4案。これもいくらなんでも、ありません。

私が女流棋士に負けるのはふつうのこと。ジョナ研のみんなは、鬼です。
W氏が参加したのは10か月ぶりでしたか。しかもあの日だったんですね。なるほど…。W氏の次の参加を楽しみにしています。
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