一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

もしも達人戦が40年前にあったら

2024-07-13 23:32:12 | 将棋雑記
このたび、第2回達人戦の開催が発表された。出場資格は第1回と同じ、4月1日時点で50歳以上の棋士。総勢58名となる。現在の現役棋士は157名だから、達人率は.369となる。
では、もし達人戦が40年前と20年前にあったら、出場棋士はどうなっていたか。ちょっと調べてみた。
カッコ内の年齢は、4月1日時点のものである。

■1984年■
【A級】
大山康晴十五世名人(61)
【B級1組】
宮坂幸雄八段(54)、二上達也九段(52)
【B級2組】
花村元司九段(66)、丸田祐三九段(65)、加藤博二九段(60)、関根茂九段(54)、吉田利勝七段(50)、長谷部久雄八段(50)
【C級1組】
佐瀬勇次八段(65)、富沢幹雄八段(63)、松田茂役九段(62)、大原英二七段(55)
【C級2組】
坂口允彦九段(75)、小堀清一九段(72)、山中和正七段(69)、南口繁一八段(65)、北村文男五段(63)、広津久雄八段(61)、五十嵐豊一九段(59)、下平幸男七段(59)、木村嘉孝五段(53)
【C級3組】
角田三男七段(74)、関屋喜代作六段(50)

1984年の出場資格者は大山十五世名人を筆頭に24名。当時現役棋士は114名だったから、達人率は.211。
むかし、棋士の間で達人戦のようなシニア棋戦ができたら、という話になったとき、「大山さんが毎回優勝するからダメだ」という笑い話になった。
この年のメンバーを見ると確かにそうで、61歳にしてA級3位の大山十五世名人を優勝候補に挙げるしかない。

■2004年■
【B級1組】
青野照市九段(51)
【B級2組】
内藤國雄九段(64)、加藤一二三九段(64)、森雞二九段(57)、桐山清澄九段(56)、田丸昇八段(53)
【C級1組】
有吉道夫九段(68)、西村一義九段(62)、田中魁秀九段(57)、石田和雄九段(57)、淡路仁茂九段(54)、児玉孝一七段(53)、真部一男八段(52)
【C級2組】
櫻井昇(62)、大内延介九段(62)、小阪昇七段(54)、前田祐司八段(50)、武市三郎六段(50)
【フリークラス】
勝浦修九段(57)、中原誠永世十段(56)、滝誠一郎七段(55)、坪内利幸七段(55)、佐藤義則八段(55)、沼春雄六段(55)、菊地常夫七段(54)、酒井順吉六段(54)、桐谷広人六段(54)、伊藤果七段(53)、松浦隆一七段(52)、森信雄六段(52)、宮田利男七段(51)、武者野勝巳六段(50)

2004年は32名。20年前とは、参加棋士を一新している。当時の現役棋士は149名で、達人率は,215。
A級に50歳以上の棋士なし。中原永世十段はフリークラスに転出し、米長邦雄永世棋聖は前年12月に引退してしまった。
B級1組には内藤九段、加藤九段らの重鎮はいるが、優勝候補となると、やはり中原永世十段となるであろう。
当時達人戦があったら、面白い勝負が展開されたであろう。
コメント
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