一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

第11回宴会将棋(中編)

2016-06-04 02:16:14 | 宴会将棋
北海道七飯町で、少年が発見されたのはよろこばしかった。少年君、冷静に、よくがんばった。とりあえず体力の回復に努めてほしい。
なおフジテレビにはこの過程を、「アンビリーバボー!」で映像化してほしいところである。
また私はお父様に大変失礼なことを書いてしまい、ここで深くお詫びする次第です。誠に申し訳ありませんでした。

(きのうのつづき)

第2図以下の指し手。▲5六歩△5一金▲2五歩△3一玉▲9六歩△4二金右▲5七銀△7三桂▲5五歩△同銀▲4五歩△6六銀▲同歩△7一角(投了図)
まで、植山七段の勝ち。

第2図で▲5五歩は△同銀▲同銀△同角▲同角△同飛と捌かれて下手不利。それで▲5六歩と控えて打ったが、いかにも気合がわるい。
ここで△2四銀を恐れていたが、植山七段は少考のすえ△5一金と寄った。私は▲2五歩。せっかく切った歩をここに打つなど将棋にない手で、こんなに苦労するなら▲3四飛と取らなければよかったということになる。
△3一玉あたりで思ったのだが、ここで▲5五歩△同銀▲同銀△同角▲同角△同飛は、最後に△2五飛と回る手があり、さっきより条件がわるくなっている。だが△5五同銀に▲4五歩と突く手がありそうだ。
しかしこれも、以下△6六銀▲4四歩△5七歩▲6八金右△5八銀で、これは下手が幸せになれそうにない。
とはいえこの後の駒組合戦は明らかにこちらがわるい。私はついに▲5五歩を決行した。だが▲5七銀の一手を入れていたのが致命的で、△5五同銀▲4五歩△6六銀に▲4四歩は△5七銀成が痛く、下手負け。やむなく▲6六同歩と取ったが植山七段に△7一角と引かれ、次の△3五銀や△2七銀が受からず、下手指しようがない。だから投了した。

感想戦。植山七段によると、第2図の▲5六歩では、やはり▲5五歩があったという。△同銀に▲4五歩だ。以下△6六銀▲4四歩△5七歩▲6八金右△5八銀▲7九玉△6七銀上成▲同金左△同銀成▲同金△5八歩成。
私は▲5五歩と受けたが植山七段は▲4三歩成を推奨する。△同金に▲5三歩(参考図)△同飛▲4四歩。

これで下手が攻め切るかどうかというところで、植山七段は上手を持って自信がないと言った。私は▲4五歩に途中で気づいた上に、△5七歩あたりでヨミを打ち切っていたから、しょうがない。読みの差をまざまざと見せつけられた。
ほかには飛車を切る変化もやったが、下手が無理っぽい。まとめると、第2図から▲5五歩~▲4五歩の進行が下手唯一の勝負所だった。
なおその前の▲3四飛は無理筋で、上手は早く△3三銀~△2四銀を実現させれば、下手が敗勢だったという。

いつもならこれで指導対局は終わりなのだが、植山七段は駒を初形に戻す。隣の将棋をじっと見ていてもしょうがないので、もう一丁やろう、というわけだ。
植山七段に、1日に複数局教えていただくのは初めてで、これはとても名誉であった。
▲7六歩△8四歩▲6八飛。植山七段が「この手、イヤなんだよナ」とつぶやく。どうも、対角道オープン四間飛車が好きじゃないらしいのだ。
もっとも、私も好きじゃないので、すぐに▲6六歩と角道を止めた。
植山七段は△1二香と上がり穴熊の表示。アマチュア相手に穴熊かよ…と思うが、「私は穴熊得意じゃないんですよ」とのことで、これが上手なりの「緩め方」なのだろう。よく分からないが。
このあたりで、Tod氏とYam氏が退席した。8時半だが、味のいい時間であろう。
将棋は私が指しづらい。つまみ用に焼きそばと焼きうどんを頼んだが、私は手をつける余裕がない。

第1図から△4四歩▲同歩△同銀と進行したが、そこで▲2六角が悪手。△3三角と戻られて、一遍に下手が勝てない将棋になった。
以下は上手に一方的に攻められて、完敗。きつい連敗となった。
感想戦。イビアナ相手に▲5六銀型は、後手にいつでも△5五歩の権利を与えるから、おもしろくないという。しからば▲6五歩~▲6六銀の形を作ることになるのだろうが、私はこの形が好きではない。対イビアナにどう指すか。今後の課題である。
隣の将棋と終了のタイミングが合わず、何となく3局目が始まる。もう、恐縮するばかりである。
今度は私のひねり飛車だ。
「むかしは先手必勝の戦法はひねり飛車と言われたんですけどねぇ…」
それだけ後手の対策が進んだのだろうが、私は先手もまだまだ戦えると見ている。
厳密にはネコ式タテ歩取りとなり、私は▲7六飛から▲5六銀と腰掛けた。次に▲6五歩があるので、植山七段も△5四銀と腰掛ける。私は薄くなった7筋を狙って▲7四歩。△同歩に▲6四角(第1図)と出た。

(つづく)
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