一公の将棋雑記

将棋に関する雑記です。

2月21日の川口大野・植山教室(3)

2016-03-01 12:34:02 | 大野・植山教室

第2図以下の指し手。▲2三銀△4三玉▲6三飛△5三歩▲3四銀成△同玉▲2三銀△4三玉▲6八飛△同と▲同玉(途中図)

△6七銀▲同玉△5五桂▲6六玉△8四角▲7五金△4八角▲5七歩△同角成▲同玉△7五角▲6六金△3七飛▲6八玉△3八飛成▲5八歩△6七歩(投了図)
まで、某氏の勝ち。

第2図で私の持ち駒は飛金金銀銀。これだけあれば簡単に詰みでしょうと私は▲2三銀と打った。△4三玉に▲6三飛。ところが△5三歩と受けられてみると、意外に詰み筋がない。
持ち時間は3分ぐらい残していたのに、ここで考るんだからしょうがない。で、詰み筋がひらめき▲3四銀成から▲2三銀と打ち直したのだが、これがとんだスッポ抜け。△4三玉▲3四金△5二玉▲6二金で詰みと思ったら、△4一玉で詰まないではないか!!
私は呆れつつ▲6八飛と軌道修正したが、これでは負けだ。
手番の回った某氏は秒に追われて△6七銀。でもこれは気前がよすぎで、ふつうに△5六桂でよかったと思う。
しかしこれでも詰んでいたらしい。以下△6七歩まで、投了した。

感想戦。Fuj氏が付き合ってくれたが、彼の指摘によると、▲2三銀では▲2三金△4三玉▲6三飛△5三歩▲5二銀△同玉▲6二金△4三玉▲5二銀△5四玉▲6四飛成までの詰み筋があった。
銀を残して金を先に打つのがミソで、私は全然読めなかった。途中△5三歩では△5三角で詰まないが、それは▲5五歩くらいで先手が勝つ。
いや、また私は何とも残念な負け方をしてしまった。でもこれが自分の実力なので、精進するしかない。
4局目は植山悦行七段に教えていただく。さっきは目の前にSato氏、Ii君、Hat氏らが並び、あまりの重量級に「ちょっとお」と苦笑いしていたが、今はHon氏、Ok氏が入るなどして、ライト級のメンバーだ。

第1図までの指し手。▲7六歩△3四歩▲2六歩△8四歩▲2五歩△8五歩▲7八金△3二金▲2四歩△同歩▲同飛△8六歩▲同歩△同飛▲3四飛△3三角▲3六飛△2二銀▲2六飛△5二玉
▲5八玉△8四飛▲8七歩△9四歩▲3八金△1四歩▲4八銀△7二銀▲3六歩△8六歩▲同歩△同飛▲3五歩△8五飛(第1図)

将棋は横歩取りとなった。ポンポンポンと進む。植山七段は△9四歩~△1四歩。植山七段は横歩取りの場合、早期の端歩突きを好む。私は▲3八金~▲4八銀。▲3八銀型は5筋が薄くなるので、私の採用率は低い。
▲3六歩に植山七段は△8六歩の合わせ。▲同歩△同飛に▲7六の歩を取らせるのはシャクだから▲3五歩。植山七段は△8五飛と引く。
次の手に植山七段が驚いた。

第1図以下の指し手。▲3六飛△1五歩▲7七桂△8四飛▲9六歩△9五歩▲8五歩△2四飛▲2五歩△同飛▲2六歩△2四飛▲9五歩△4四角▲3七桂△2三銀▲2五歩△1四飛▲4五桂△6四歩▲8四歩△8二歩▲9四歩△3四歩▲9三歩成△3五歩▲5六飛△3四銀▲4六歩△9三香▲9四歩△6三銀(第2図)

私は▲3六飛と寄る。「こんな手があるんですかあ?」と植山七段。疑問手でしょう? の意か、最近の流行りですか? の意か。もっとも私に深い意味などあるはずがなく、▲3五の歩を守っただけだ。
植山七段は少考して、△1五歩。私は▲7七桂と飛車取りに跳ねる。植山七段はひとつ引いたが、ここは△8八飛成▲同銀△1六歩▲同歩△1八歩▲同香△4五角もあったと思う。
△9五歩には▲8五歩と打ち、▲2五歩~▲2六歩と収める。一歩は損したが、直後に▲9五歩で回復できるので、バランスは取れていると思った。
ただし▲8五歩ではあえて▲9五同歩と取り、△8七歩▲9七角△9五香▲7五角もあったかもしれない。でもまあ、指さないが。
S君の指導対局が終わったようだ。もちろん平手で、角換わりの将棋だった。感想戦は植山七段の講義のようで、いかにもためになりそうだ。
私は▲3七桂。このあたりで、私にはおぼろげながら、上手陣攻略の構想が浮かんでいた。
植山七段の考慮は続く。私以外の将棋はスッスッと指すのだが、私のは「ここ(の指し手)は置いといて…」と飛ばす。私は苦笑するよりないが、ありがたいことである。
▲4五桂に、「2枚目の桂は跳ねさせられないからなあ」と△6四歩。
Hpn氏との将棋が終わった。ここはいつも和気あいあいを将棋を楽しんでいて、指導対局はこうありたいと思わせる。
私は8筋を詰め、さらに9筋も伸ばす。上手にこれといった手がないと見たものだが、悠長だったか。
植山七段は△3三桂と指しかけて、△6三銀。この第2図で、下手には絶好の決め手がある。

(4日につづく)
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2 コメント

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詰み? (T)
2016-03-02 08:44:01
第2図の局面ですが、私は詰まないと思っていました。

▲2三銀でも金でも、△4一玉と下がられて
▲6一飛には(▲7一飛でも)△5一桂合で。
以下、私の力では詰みは発見できませんでした。
もし、詰む手順があったのなら参考のため是非教えて下さい。

なので、この局面では▲5二銀の必至で勝ちという結論なのかと
思っていました。
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妙防 (一公)
2016-03-02 23:20:57
>Tさん
▲2三金に△4一玉は、確かに詰みませんね。
感想戦では以下▲6一飛△5一歩▲5二銀以下詰んだのですが、桂合は盲点でした。
▲2三金ではなく▲5二銀ですか。これはいい手ですね。
感想戦では後手玉を詰ますことばかり考えて、必至手順を考えるに至りませんでした。いや、勉強になりました。
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