LPSA麹町サロンin DIS、今月4日の中倉彰子女流二段の予約と同時に、11日の上川香織女流二段の回も予約した。こちらもキャンセルがあったのだ。が翌日、係からメールが来た。この回は18:30からの第2部だった。私は15:00からの第1部だと思っていたのだ。この日は夜に「プレバト」のスペシャルがあったが、もちろんサロンを優先させた。
行きに日本橋の千疋屋に寄り、四ッ谷で降りて小諸そばに入った。二枚もりが430円だった。以前は420円だった気がする。気が付けば二枚もりも随分高くなったが、たまに食べるくらいだからよい。
サロンに入ると、珍しく私が一番手だった。ただ、私が予約したあともキャンセルがあり、この日は3名だった。
「女流順位戦終わりましたよオ」
と、上川女流二段。きょうも熟女の魅力ムンムンである。
「おお、4勝しましたよねえ。素晴らしい」
と私。上川女流二段は3日前の最終戦に勝利し、見事指し分けで終えた。失礼ながら降級点候補と考えていたので、これは大健闘である。
ほかの2名も到着し、うちひとりは、先月も来た二枚落ちの人だ。もうひとりは初見だが、平手で挑戦した。
私も駒を並べたが、最近は先後問題がある。上川女流二段は自分を上手と思ってないのか、先手も指したがるのだ。
とりあえず上川女流二段に振ってもらい、歩が4枚。上川女流二段が先手になった。今回も記譜を紹介するが、「△」を上川女流二段とする。
初手からの指し手。△3四歩▲7六歩△1四歩▲2六歩△5四歩▲4八銀△5二飛▲5六歩△6二玉▲6八玉△7二玉▲7八玉△8二玉▲2五歩(第1図)
△3四歩▲7六歩に、上川女流二段はナゾの△1四歩。私の▲2六歩に△5四歩となり、ああ上川女流二段はゴキゲン中飛車を指したいんだと思った。そこで▲2五歩と指さないのが一公流で、▲5六歩と位を拒否する。
以下互いに玉を移動し、▲2五歩。
第1図以下の指し手。△7二銀▲2四歩△同歩▲同飛△3二金▲2八飛△2三歩▲5八金右△9四歩▲6六歩△5五歩▲同歩△同飛▲6八銀△3三桂(第2図)
上川女流二段は△7二銀と締めた。ここ△3三角はお互い角筋が通っているので、▲同角成△同桂▲2四歩△同歩▲同飛となり、これは下手が十分。
ただし△7二銀にも飛車先の歩を交換できて、気分はよかった。
△9四歩に▲6六歩は消極的だが、角交換から思う存分に指されるのを拒否した。
5手後に△3三桂。やはり消極的な手がよくなかったようで、この手が生じた。次に△2五飛とぶつける意味だ。
第2図以下の指し手。▲1六歩△9五歩▲6七銀△2五飛▲同飛△同桂▲2八飛(途中図)
△2四歩▲2六歩△3七桂成▲同銀△6四歩(第3図)
第2図で▲1六歩がなにげないようで、深謀遠慮の手。△9五歩に▲6七銀と上がり、上川女流二段が「むずかしい順ですね」みたいなことをつぶやいた。
そして予定の△2五飛。ここで▲2六歩は意地でも打てないので、▲同飛と取った。その飛車を取り返し、「大沢さん思い切りがいいですね」と上川女流二段が言った。
むろん私にも対策があり、ここで▲2八飛(途中図)が用意の一手。以前渡部愛女流三段との指導対局で似た局面になったとき、当然のように自陣飛車を打たれ、困った記憶がある。
私の▲1六歩は、このとき△1七桂成と、歩を取りつつ自爆してくるのを避けた手だった。それを言うと、「そこまで考えてたの?」と上川女流二段が唸った。
第3図以下の指し手。▲2五歩△同歩▲2四歩△4四角▲2五飛△2二歩▲2八飛△3五歩▲5六銀△3六歩▲4八銀△1五歩▲同歩△1七歩(第4図)
桂はすでに入手したが、▲2五歩と突いた。△同歩に▲2四歩。これで飛車の走りから歩成が実現すれば下手が勝つ。上川女流二段は当然防いできたが、▲2五飛には△2二銀もあったと思う。
なお▲2四歩で▲1五歩△同歩▲1二歩△同香▲2四桂が実現すれば面白いが、そうはならないだろう。
本譜△3五歩に、私の▲5六銀が悪手だった。△5五角の筋を警戒したのだが、この銀は囲いで残しておくべきで、のこのこ出ていくべきではなかった。
△3六歩▲4八銀の次、ヘンな手だが、△2六飛を考えていた。▲同飛△同角は、次に△4八角成から暴れてくる手を見て、下手はかなり神経を遣う。
といって、△2六飛に▲2七桂は絶対に指さないが、仮にそう指したとしても、△3七歩成から△5六飛がある。
が、上川女流二段は△1五歩。イヤなところを衝いてきたが、こちらも1筋を相手にしてられないと思った。
(つづく)
行きに日本橋の千疋屋に寄り、四ッ谷で降りて小諸そばに入った。二枚もりが430円だった。以前は420円だった気がする。気が付けば二枚もりも随分高くなったが、たまに食べるくらいだからよい。
サロンに入ると、珍しく私が一番手だった。ただ、私が予約したあともキャンセルがあり、この日は3名だった。
「女流順位戦終わりましたよオ」
と、上川女流二段。きょうも熟女の魅力ムンムンである。
「おお、4勝しましたよねえ。素晴らしい」
と私。上川女流二段は3日前の最終戦に勝利し、見事指し分けで終えた。失礼ながら降級点候補と考えていたので、これは大健闘である。
ほかの2名も到着し、うちひとりは、先月も来た二枚落ちの人だ。もうひとりは初見だが、平手で挑戦した。
私も駒を並べたが、最近は先後問題がある。上川女流二段は自分を上手と思ってないのか、先手も指したがるのだ。
とりあえず上川女流二段に振ってもらい、歩が4枚。上川女流二段が先手になった。今回も記譜を紹介するが、「△」を上川女流二段とする。
初手からの指し手。△3四歩▲7六歩△1四歩▲2六歩△5四歩▲4八銀△5二飛▲5六歩△6二玉▲6八玉△7二玉▲7八玉△8二玉▲2五歩(第1図)
△3四歩▲7六歩に、上川女流二段はナゾの△1四歩。私の▲2六歩に△5四歩となり、ああ上川女流二段はゴキゲン中飛車を指したいんだと思った。そこで▲2五歩と指さないのが一公流で、▲5六歩と位を拒否する。
以下互いに玉を移動し、▲2五歩。
第1図以下の指し手。△7二銀▲2四歩△同歩▲同飛△3二金▲2八飛△2三歩▲5八金右△9四歩▲6六歩△5五歩▲同歩△同飛▲6八銀△3三桂(第2図)
上川女流二段は△7二銀と締めた。ここ△3三角はお互い角筋が通っているので、▲同角成△同桂▲2四歩△同歩▲同飛となり、これは下手が十分。
ただし△7二銀にも飛車先の歩を交換できて、気分はよかった。
△9四歩に▲6六歩は消極的だが、角交換から思う存分に指されるのを拒否した。
5手後に△3三桂。やはり消極的な手がよくなかったようで、この手が生じた。次に△2五飛とぶつける意味だ。
第2図以下の指し手。▲1六歩△9五歩▲6七銀△2五飛▲同飛△同桂▲2八飛(途中図)
△2四歩▲2六歩△3七桂成▲同銀△6四歩(第3図)
第2図で▲1六歩がなにげないようで、深謀遠慮の手。△9五歩に▲6七銀と上がり、上川女流二段が「むずかしい順ですね」みたいなことをつぶやいた。
そして予定の△2五飛。ここで▲2六歩は意地でも打てないので、▲同飛と取った。その飛車を取り返し、「大沢さん思い切りがいいですね」と上川女流二段が言った。
むろん私にも対策があり、ここで▲2八飛(途中図)が用意の一手。以前渡部愛女流三段との指導対局で似た局面になったとき、当然のように自陣飛車を打たれ、困った記憶がある。
私の▲1六歩は、このとき△1七桂成と、歩を取りつつ自爆してくるのを避けた手だった。それを言うと、「そこまで考えてたの?」と上川女流二段が唸った。
第3図以下の指し手。▲2五歩△同歩▲2四歩△4四角▲2五飛△2二歩▲2八飛△3五歩▲5六銀△3六歩▲4八銀△1五歩▲同歩△1七歩(第4図)
桂はすでに入手したが、▲2五歩と突いた。△同歩に▲2四歩。これで飛車の走りから歩成が実現すれば下手が勝つ。上川女流二段は当然防いできたが、▲2五飛には△2二銀もあったと思う。
なお▲2四歩で▲1五歩△同歩▲1二歩△同香▲2四桂が実現すれば面白いが、そうはならないだろう。
本譜△3五歩に、私の▲5六銀が悪手だった。△5五角の筋を警戒したのだが、この銀は囲いで残しておくべきで、のこのこ出ていくべきではなかった。
△3六歩▲4八銀の次、ヘンな手だが、△2六飛を考えていた。▲同飛△同角は、次に△4八角成から暴れてくる手を見て、下手はかなり神経を遣う。
といって、△2六飛に▲2七桂は絶対に指さないが、仮にそう指したとしても、△3七歩成から△5六飛がある。
が、上川女流二段は△1五歩。イヤなところを衝いてきたが、こちらも1筋を相手にしてられないと思った。
(つづく)