違った景色

先月、美容院に行った時に１０年ぶりにパーマをかけてみました。
パーマなので美容師さんとお話しする時間がたっぷりありました。
その美容師さんも婦人科系疾患をお持ちで、私の事をいつも気遣ってくれます。
ちょうど人間関係で悩んでいたので、そのことを遠回しに相談すると…

「自分が見ている景色が、他人にも同じように映ってると思っていた。
　でも、全く違う景色をみている人もいることに気付いたのは２８歳の時…」

と、美容師さんがいろいろ話してくれたのです。

私も若い頃は似たような価値観の人達に囲まれていましたし、たとえズレがあったとしても、それは私の許容範囲でした。（ここでいう価値観は一般的な価値観のことを指します）

しかし、結婚してから私の許容範囲を大きく超える人がいることを知った時、ショックだったし、今までの自分自身の価値観が間違っていたのか？私がおかしいのか？と、とても悩みました。

大学受験に失敗した時も、５年付き合った人に一方的に別れを告げられた時も、両親が離婚した時も、同僚が転勤するはずだったのに同僚の巧みな言葉に騙されて私が転勤となった時も、母が亡くなった時も、ここまでは悩みませんでした。

高校生までは気の合わない友達と無理して付き合う事はなかったし、大学は一つの学部しかない単科大学で、就職も同じ分野の人しかいない閉鎖的な職種だったので、それほど価値観の違う人とお付き合いする事が少なかったと思います。
だから免疫がなかったのです…

「誰が見ても○を□と言い張り譲らない人もいる
　○と分かっていながら絶対に□と言い張る人もいる」

あまりにも譲らない人を見ていると、まわりにそういう人が多いと、自分が見えていた○は間違っているのでは？？と思ってしまい、自分自身を見失っていたのです。
しかし、この言葉を聞いて、もっと自分を信じようと思ったのです。