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足柄峠

2017年12月14日 | 神奈川圏
富士山左手のお椀をふせたような美しい姿の山が矢倉岳。金時山は、左端の高い山。酒匂川(さかわがわ)上の足柄大橋から撮る。
この矢倉岳は、遠くからでもよく目立つ。はじめは名高い金時山かと思っていた。
【足柄万葉公園】からの富士山     

「古事記」には、東国からの帰路日本武尊やまとたけるのことが足柄峠を越えるとき亡妻を偲んで「阿豆麻波夜あづまはや(わが妻よ)」と嘆いたことから足柄以東の東国を「あづま」と呼んだと伝える。 足柄の坂より東なので「坂東ばんどう」ともいう。

箱根外輪山の最高峰足柄山は、神奈川・静岡県境にある足柄峠を中心とする山地。
足柄山の金太郎として名高い金太郎伝説の山でもある。
金太郎は足柄山中で赤竜と山姥の間に生まれた子だという。金太郎は東国から上洛する途中の源頼光に見出され頼光の家来になった。この時、坂田公時さかたのきんときと名付けられ、その後頼光四天王の一人として、大江山の酒天童子をはじめとする妖怪退治に活躍する。

【足柄の関所跡】
おじぎ石: 昌泰2(西暦899年)、坂東に群盗が蜂起したため足柄峠に関所を設け、石の上に手形を差し出させて通行させたと伝える。

【足柄聖天堂しょうでんどう
金太郎の石像

日本三体聖天尊(浅草清典猛・生駒清典猛・足柄商店尊)の一つ。
ご本尊は大聖歓喜双身天(1.8m)で、インドから京都にもたらされ、京から空舟に乗せ海に流すと、相模の早川に漂着した。それを弘法大師が自筆の「足柄山」と云う額と共に奉納したと伝える。
ただし、本尊は「秘仏」とされ、一般公開されていない。

こんな「下の安穏」にも効能があるようだ。



【新羅三郎義光吹笙の石】金時山が見える。
 源(新羅三郎)義光が、後三年の役に出陣の際、数十騎の兵を連れて足柄峠に差し掛かった。
そこに、豊原時秋が追いつき同行を申し出る。しかし、時秋の父は笙(しょう)の大家であり血が途絶えるのを惜しみ、義光は弟子の時代に秘伝の一曲『大食調入詞』を授けられていたので、幼くして父と死別した時秋のために、ここで笙の笛の秘曲を伝授し京に帰したと伝える。
 
                 > つづく >> 

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6 コメント

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金太郎 (らいちゃん)
2017-12-14 07:26:43
♪ まさかりかついで 金太郎
  熊にまたがり おうまのけいこ
  ハイ シ ドウ ドウ ハイ ドウ ドウ
  ハイ シ ドウ ドウ ハイ ドウ ドウ
足柄山は金太郎伝説しか知りませんでした。
歴史的なエピソードがたくさんありますね。

>iinaが黒卵を食べて5年たってますから、そろそろ追加しないといけません
お互いにそうですね。
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らいちゃん  へ (iina)
2017-12-14 09:10:56
公共施設建設の地鎮祭に公金を支出するのは違憲とする訴えを覚えています。

最高裁で憲法に違反しない判断は、納得できます。
難しく考えると、そうでないとする意見もあるとは思うものの、社会通念上は許される事例ですね。
このようにして、だんだんと息苦しい時代になっていくのだなぁと思わされます。


金太郎伝説の足柄山を巡って 富士山を仰いできました。
先月の金時山に登ったときは見れなかったものですから、再トライしました。

返信する
伝説 (ムツゴロウ)
2017-12-14 18:57:01
へえー、ヤマトタケルが妻を嘆いて「東アズマ」「坂東」になったんですか〜。

おいらも妻に用事をいいつけて、ヨウジを取ってもらおうかな。これが、ホントの爪楊枝。

足柄峠は、古い道が通ってたんですね。はじめて知りました。ありがとうございました。

 
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(ムツゴロウ) さん へ (iina)
2017-12-15 09:09:30
> 妻に用事をいいつけて、ヨウジを取ってもらおうかな。これが、ホントの爪楊枝。
【爪楊枝】を誤変換すると、「妻用事」ですからネ。


> 足柄峠は、古い道が通ってたんですね。
富士山を見ることしか頭になかったので、日本武尊や源義光が足柄峠を越えたのを教えられました。

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おじぎ石 (ウォーク更家)
2017-12-17 07:57:01
そうでしたか、「坂東」の由来は、「足柄の坂より東」でしたか。
勉強になります。

足柄の関所跡に、未だ「おじぎ石」が残っている、というのは凄いですね。

ここからの富士山も素晴らしいです。
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(ウォーク更家) さん へ (iina)
2017-12-17 09:15:51
「月待ちの滝」は、きょうにブログした足柄山の【夕日の滝】の後に見られそうな風情の滝でした。^^
光輪は、虹ができたときに撮れるのですね。

「竜神大吊橋」の外観は、竜のように見えます。でも、モニュメントのほうはキツネにしか見えません。


> 「坂東」の由来は、「足柄の坂より東」でしたか。
ヤマトタケルが亡妻を偲び「あづまはや(わが妻よ)」と嘆いたのは、「古事記」では足柄峠とされ、
「日本書記」には碓氷峠になっています。

もっとも、足柄峠の方から相模湾が眺められるのでこちらの方が真に迫っている印象は強いです。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/e550f575ad49c70b6eeba74b397120b8

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