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日本は空母をもっていたか

2015年08月02日 | 雑感
真珠湾攻撃したときに、日本は空母をハワイ近くまで曳航してゼロ戦を発進させたのを「トラトラトラ」で観た。
当時は、戦艦大和が世界一であったので、当然ながら空母も日本で造ったと思っていた。
さいきん、中国が自国で空母を造れないからロシアから中古を買い、だまし騙し空母運営しているのを、まだまだ造船力の差は歴然だとも思っていた。
いままでは、見聞きしたことからそのように思っていたが、戦後70年を迎える今年に確認しようと調べてみた。




当時の日本の空母は全て日本製で、しかも正規空母を最初に造ったのは日本だという。空母も日本で造ったと思った通りだった。
外国から購入した軍艦は初期の戦艦(金剛)で、それを元に自国で真似て技術を学び、さらにそれを昇華して世界屈指の軍艦群を造り上げた。
日本では航空機戦力の先進性に気づいていたからこそ、日本は率先して空母戦力を装備し、太平洋戦争開始を日本機動部隊(空母打撃群)に拠って行われた。

日本の造艦技術は当時としてはトップクラスで、第二次世界大戦時の日本の駆逐艦は40ノット(時速74km)を軽く超える速度を出す船もあり、駆逐艦の平均した最高速度は34ノット(時速63km)くらいあった。ちなみに現代の駆逐艦でも最高速度は30ノット(時速56km)が普通なのだから、日本の当時の造艦技術のレベルが想像できる。
そもそも当時の日本軍の装備は、世界トップレベルで軍事規模も米英についで世界第3位、アジアでは対抗できる国家は一つもない軍事大国だったため、無謀に戦争に突入してしまったとは歴史の皮肉。


なにしろ、幕末にペリーの黒船来航に驚いて、中国が英国に敗れた「アヘン戦争」に危機感を抱いて、自力でその黒船を造った藩が3つある。
島津の薩摩藩、鍋島の佐賀藩、伊達の伊予宇和島藩がそれで、黒船来航からわずかの期間で、蒸気で動く船を造ってしまった。それも、書物を読んで造ったわけで、白人の指導を受けたわけではない。そんな危機意識があったので、列強からの植民地化を免れたといえよう。

それにつけても、日本人の好奇心はすさまじい。


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5 コメント

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お早うございます (延岡の山歩人K)
2015-08-02 06:48:36
お久しぶりです(^^)/

 >日本の空母は全て日本製で、しかも正規空母を最初に造ったのは日本だという。
 >外国から購入した軍艦は初期の戦艦(金剛)で、それを元に自国で真似て・・
初めて知りました
特にゼロ戦をはじめ航空機も~
日本の技術は凄いものだったのですね\(◎o◎)/

 >そもそも当時の日本軍の装備は、世界トップレベル
当時は 怖いもの知らずだったことでしょう
その自信がやがて戦争へと・・・

世の中思いどうりにならないのが常ですね
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戦艦 (らいちゃん)
2015-08-02 07:08:34
先日、明治の産業革命遺産が世界遺産 に登録されましたが、明治以降の日本の近代化には素晴らしいものがあります。
その一つが島国日本には欠かせない船舶でした。
しかし、戦う艦を造り始めるといけません。
いけいけどんどんで戦争に突入してしまいました。
日本の素晴らしい技術は戦のためでなく、生活の向上と平和貢献のために活用して欲しいですね。

>太宰治が欲しがった芥川賞をとっていたり、川端康成がノーベル賞をとらずに三島由紀夫が代わりにもらっていたら、彼らの人生は変わったでしょうか
変わっていたかも知れませんね。
太宰は芥川賞を川端に懇願したようですが、既に新人ではないと云うことから願い叶わず、その後も波乱の人生を歩むことになりました。
三島も過激な思想に染まらなかったかも知れませんね。
小説家に限らず、人には大事にしなければならないターニングポイントがありますね。
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(延岡の山歩人K)  さん へ (iina)
2015-08-02 09:31:43
ご無事なご帰還で、なによりです。

このコリウスは、自らを飾って輝かせています。
聞いたことのある花の名と思ったら、拙宅でジャンボコリウスを扱っていました。別名を「ゴリラ」といいます。
http://blog.goo.ne.jp/iinna/e/30daa3d472720b574c09f9417f0c17d6

日本人には、蛮勇な面がある反面 長期視野を持つのは案外と弱いですね。

ドイツなども、第一次戦争に負けて負債を負ったのに、また第二次戦争の悲劇的な戦いに挑み、また負けました。
それにもかかわらず、復興してEUの中で経済大国の地位を占め、EUを取り仕切っているかのようです。
どこか、技術強いところも日本に似ています。

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(らいちゃん)  へ (iina)
2015-08-02 09:56:18
一期一会を誤変換し「一語一笑」を用いて、ブログで自己紹介しているiinaでした。^^

茶道に語源があるというこの言葉は、とても哲学的な人生訓ですネ。
これまでを振り返ると、たった一度の出会いだけのホントウの「一期一会」の出会いと別れを数多く繰り返してきました。

さいきんは、キナ臭い事態を散見します。北は相変わらずで、ロシアと中国は武力を突き付けて、国際感覚を疑うわがままを
貫こうとしています。 いずれも、共産国家です。

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新ノ城 ノ日記 さん へ (iina)
2021-12-31 11:37:17
「トラトラトラ」を映画で見ましたが、本でも読みました。
        戦時真珠湾などの写真を網羅してましたから、読みごたえがありました。

日本を発進した空母が、茜色に染まる早朝に飛び立つ戦闘機は美しかっです。・・・戦争は愚かなことです・・・

はい、
   人畜無害な トラトラトラ は、こちらです。
   https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/7075ca5805ee8c892717e1aca29fa839
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