「象」は、古代中国にもいた。
亀の甲などを焼いて占う際の言葉「卜辞(ぼくじ)」に「象を隻(え)=(獲)んか」と書いてあり、殷(いん)の時代には長江北岸に象が生息していた。
まず「象」は、動物の象をそのまま文字にした象形文字。
この「象」を含んでいる文字で、日ごろ気づかずに使っている漢字が「為(い)」。
「象」と「為」、あまり似ていない。でも「為」の古代文字をよく見ると、「象」の古代文字とそっくり。
「為」の古代文字の象の鼻の先に少し曲がった「十」みたいな字形が書いてある。これは人間の手。
つまり「象」の鼻先に手を加え、使役している姿を文字にしたのが「為」。
三千年以上前の殷の時代には、人間が象を使役して土木工事を行い、宮殿などを造った。そこから「なす」という意味の「為」が生まれた。
また「予定」「予告」などの言葉に使われる「予」も旧字「豫」を見れば「象」の関連文字と考えられる。
象をつないで、その象によって将来のことを占う意味ではないかと考えられる・・・❔
なお「豫」とは別の「予」がある。それは織物に使う用具「杼(ひ)」を意味する「予」。
他にも「象」の字形を含む漢字に「像」がある。
この「像」は「様」と通じる音を持っていて、「かたち」「ありさま」の意味となったようだ。
<< 劇の成り立ち <
亀の甲などを焼いて占う際の言葉「卜辞(ぼくじ)」に「象を隻(え)=(獲)んか」と書いてあり、殷(いん)の時代には長江北岸に象が生息していた。
まず「象」は、動物の象をそのまま文字にした象形文字。
この「象」を含んでいる文字で、日ごろ気づかずに使っている漢字が「為(い)」。
「象」と「為」、あまり似ていない。でも「為」の古代文字をよく見ると、「象」の古代文字とそっくり。
「為」の古代文字の象の鼻の先に少し曲がった「十」みたいな字形が書いてある。これは人間の手。
つまり「象」の鼻先に手を加え、使役している姿を文字にしたのが「為」。
三千年以上前の殷の時代には、人間が象を使役して土木工事を行い、宮殿などを造った。そこから「なす」という意味の「為」が生まれた。
また「予定」「予告」などの言葉に使われる「予」も旧字「豫」を見れば「象」の関連文字と考えられる。
象をつないで、その象によって将来のことを占う意味ではないかと考えられる・・・❔
なお「豫」とは別の「予」がある。それは織物に使う用具「杼(ひ)」を意味する「予」。
他にも「象」の字形を含む漢字に「像」がある。
この「像」は「様」と通じる音を持っていて、「かたち」「ありさま」の意味となったようだ。
<< 劇の成り立ち <
ありがとうございます。
iina様の文字の成り立ちの説明は大変参考になります。
殆どの日本人は漢字をそのまま暗記しているだけで、成り立ちまでは教わっていないと思います。
従って、成り立ちの説明を読ませていただくと目から鱗です。
「ハートの巨砲とヴィーナス誕生」は、自然の笑撃です。^^
その実が二つ揃うユニークな形に、おおわらい。
でも、自然界には、頭がふたつの「双頭」の動物がいますから、「そうとう」気持ち悪いです。
https://blog.goo.ne.jp/iinna/e/2f6a3f88b3090c58d61b82639966cc77