空襲

ことしは、戦後７０年、日露戦争戦勝１１０周年に当たり、戦争についていろいろ取沙汰されている。
我が国では、原爆を落とされる悲劇に見舞われたこともあり、こんかいは「空襲」について調べてみた。

世界ではじめて空爆したのは、イタリアがバルカン半島のトルコ領リビアを植民地化しようとした伊土戦争で、飛行機を戦争の兵器として実戦で初めて使用し、1911年10月26日に手榴弾を投下し、これが飛行機による史上初となった。

その後、飛行機による爆撃は、1914年に第一次大戦が開始すると逐次試みられた。ドイツによって1914年のパリ爆撃、1915年の飛行船での爆撃、1917年の英本土爆撃が行われ、それに対しイギリス、フランスも報復爆撃を行った。

日本軍による最初の空爆は、1914年9月青島の戦いにおいて中国 山東半島青島市街に対して行われた。9月27日にドイツ艦艇に対して実施された。命中はしなかったが、心理的効果があったという。

いつの間にか、空襲が民間人に対してなされたというのは、「パンドラの箱」の一つを開けたようなもので、どんどんエスカレートする。
日本では、木と紙で建てられた家屋が燃えるようにと、ナパーム弾(焼夷弾)を開発して落とし、東京大空襲では死者数が10万人以上と著しく多い。
どんなに立派な主義主張があろうと、民間人をターゲットにするのは禁じ手であろう。