昨日読み終えた本
スティーブ・ハミルトン著「解錠師」ハヤカワ文庫
昔、母方に金庫屋の伯父さんがいた。
地方の商店街で金庫を売りつつ、金庫開けも仕事にしていた。
「簡単に開けられる金庫でも、難しそうに開けると
お客が喜ぶそうよ」母から聞いていた。
短時間でサッと開けてしまうと、お金を払いが悪くなるそうだ。
そんな事を思い出して読み出した。
アメリカ探偵作家倶楽部賞、英国推理作家協会賞受賞作品にして
週刊文春'12年ミステリーべスト10 海外部門第1位
年明けからミステリー漬けで垣根涼介「ボーダー」
堂場瞬一「標的」を読み、パトリシア・コーンウエル「血霧」の読みかけの為か
暴力シーンで何回も休んで読み終えた。
1990年 悲惨な事件にあい、死の一歩手前で生き延びた少年マイクル
ショックから口がきけなくなっていた。
小父さんに預けられ、孤独な高校生活を送りつつ
絵を描く事とロックされた鍵を開ける事を楽しみに育ち17才
同級生に強要されてお金持ちの家に忍び込み、一人だけ掴まる。
被害者宅の手伝いをする事を条件に釈放されるが
被害者の娘を救うべく、解錠の腕を磨き
犯罪の片棒を担ぐ1999年~2000年
目の前で人が殺され、殺されそうになる事数回
罪悪感を庇護すべき人に置き換え、全てを乗り越える。
絶体絶命の場面で警察に助けられて刑務所入り10年
庇護した人と繋ぎ合える結末を残し、物語は終る。
口がきけない故か、犯罪者を見る目は正確
かつ犯罪者の本音を聞き、信頼されてゆく
現代人は概しておしゃべり、人の話を聞く事よりも
自分の事を話したい人が多い。
途中で口をはさみ、話したい人の邪魔をしない(できない)マイクルは
どこでも上手くやって行けてる。
人の話に口を挟む傾向にある私は反省しなければならない
辛抱が足り無い。
辛抱、実行力、努力、継続、知性、職人的気質の揃ったマイクル
人気の秘密は物語展開もさることながら
マイクルの人となり所以だろう。
錠前の開け方は元より、ミステリーファンには必読の一冊です。
ちなみに原題は「The Lock Artist」
スティーブ・ハミルトン著「解錠師」ハヤカワ文庫
昔、母方に金庫屋の伯父さんがいた。
地方の商店街で金庫を売りつつ、金庫開けも仕事にしていた。
「簡単に開けられる金庫でも、難しそうに開けると
お客が喜ぶそうよ」母から聞いていた。
短時間でサッと開けてしまうと、お金を払いが悪くなるそうだ。
そんな事を思い出して読み出した。
アメリカ探偵作家倶楽部賞、英国推理作家協会賞受賞作品にして
週刊文春'12年ミステリーべスト10 海外部門第1位
年明けからミステリー漬けで垣根涼介「ボーダー」
堂場瞬一「標的」を読み、パトリシア・コーンウエル「血霧」の読みかけの為か
暴力シーンで何回も休んで読み終えた。
1990年 悲惨な事件にあい、死の一歩手前で生き延びた少年マイクル
ショックから口がきけなくなっていた。
小父さんに預けられ、孤独な高校生活を送りつつ
絵を描く事とロックされた鍵を開ける事を楽しみに育ち17才
同級生に強要されてお金持ちの家に忍び込み、一人だけ掴まる。
被害者宅の手伝いをする事を条件に釈放されるが
被害者の娘を救うべく、解錠の腕を磨き
犯罪の片棒を担ぐ1999年~2000年
目の前で人が殺され、殺されそうになる事数回
罪悪感を庇護すべき人に置き換え、全てを乗り越える。
絶体絶命の場面で警察に助けられて刑務所入り10年
庇護した人と繋ぎ合える結末を残し、物語は終る。
口がきけない故か、犯罪者を見る目は正確
かつ犯罪者の本音を聞き、信頼されてゆく
現代人は概しておしゃべり、人の話を聞く事よりも
自分の事を話したい人が多い。
途中で口をはさみ、話したい人の邪魔をしない(できない)マイクルは
どこでも上手くやって行けてる。
人の話に口を挟む傾向にある私は反省しなければならない
辛抱が足り無い。
辛抱、実行力、努力、継続、知性、職人的気質の揃ったマイクル
人気の秘密は物語展開もさることながら
マイクルの人となり所以だろう。
錠前の開け方は元より、ミステリーファンには必読の一冊です。
ちなみに原題は「The Lock Artist」
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