日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

藤沢周平著「一茶」

2017-06-23 | 読書
先週読んだ1冊
藤沢周平著「一茶」文春文庫刊



年に何回か行く黒姫に一茶記念館があり、訪れていた。

今の信濃町の柏原生れ
子ども好きな洒脱な人柄の印象があるがいかが?と思いつつ読む。

貧しい農家に生れ、継母に虐められ、江戸へ奉公に出る。
奉公先で上手く行かず、俳諧の仲間に入りメキメキ上達・・
とも行かず、赤貧で寄食生活をず〜〜と送る。

この間藤沢周平は句をあげてない
あちこち地方の俳句グループを訪れ
俳句の指導をしつつ、頼まれた句集の編集をして糊口を凌ぐ。

50近くになり生れ故郷に帰郷し、父親が亡くなると
遺言に従い実家の田畑と屋敷の相続を主張

江戸を去り、信濃町の柏原でどうにか人並みの生活(?)になり
嫁を取り子を成すが、2人とも死なれて、後妻を・・

破天荒でいて真っ当な生活は逃げてゆき
あの名作たちがうまれる。

信濃町の明るさの中に何処か寂しさを感じる現在の風景
昔の大して変わらなかったのかもしれない。

後半は俳句が幾つも出てくるが
江戸時代の資料は少なかったのかもしれない。

江戸時代はすらりとおしゃれな一茶象を頭に読み進み
イメージの違いに戸惑ったが
柏原に帰ってからは今に残っている一茶そのものに落ち着いた。

それにしても、毎年熊被害がある柏原のこの頃と違って
江戸時代には被害がなかったのだろうか?
それとも、熊が出没するとソッレ〜〜と
食べちゃっていたのかなあ〜〜

もう一度一茶記念館に行かなくては・・
コメント
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