京都行きの前に読んだ二冊
宮部みゆき著「ペテロの葬列」新潮文庫刊

「名もなき毒」に続く杉田三郎の三作目
逆玉の輿で愛する伴侶と愛娘と暮らす欲の無い三郎氏
買って出ている訳でもないのに、三回も災難に遭遇する。
(災難が無いと小説にならないが)
今回のは第1級の災難
たまたま乗った路線バスがバスジャックされた。
犯人はひ弱そうな老人
だが弁が立ち、人質を味方(?)に付けたあげく
警官の乱入でピストルで自爆。
無事解決と思いきや・・・
そもそものきっかけは、二昔前に横行したマルチ商法
物を売るだけでなく、人を誘って売上を上げるとランクが上がり収入が増える。
うんと悪質なものではなくとも今の時代にも止まない商法である。
そう言えば、以前友人に自然派洗剤を買わないかと誘われたが、
送られたパンフレットを見て止めた、
忘れて頃に新聞記事でマルチ商法と知って驚いたっけ。。
さらには、広報のアドバイスをお願いした人から
「能力開発セミナー」に誘われ、有料セミナーに出席し
ワンランク上のセミナーにも誘われたが、断わたっけ、、
あれもこの本の物語の一翼だったのか??
身近かにマルチ商法が横行していた時代があったっけ。
そんなバブル後の閉塞感の打開を模索していた人々を
罠に掛け暴利をむさぼっていた身近かな人達を
懲らしめるべく起こった事件の数々。
しかし、義父の会長がコンツエルンの末端の社員を
一人一人知っている事があるんだろうか?
疑問が出るが、知らないでは物語が成り立たない
こんな会長ばかりなら、過労死やうつ病にはならないだろう。
出世欲も金銭欲もない三郎氏だが
疑問に感じた事を突き止めたい欲だけは人一倍多い
全てがあからさまになった後の「喪失」は大きい。
一人身になってこの先「探偵業」になるのだろうか?
次作が楽しみだが
連休前に読んだ東野圭吾著「むかし僕が死んだ家」講談社文庫刊

ビックリでした。
名前の御厨(みくりや)、めったにある苗字ではないはずなのに
ペテロの葬列では姿を現さない悪い人の名前
「むかし僕が・・」では家の持ち主の名前
嘘でしょう!
ビックリポンでした。
それでも二冊ともお勧めです。
宮部みゆき著「ペテロの葬列」新潮文庫刊

「名もなき毒」に続く杉田三郎の三作目
逆玉の輿で愛する伴侶と愛娘と暮らす欲の無い三郎氏
買って出ている訳でもないのに、三回も災難に遭遇する。
(災難が無いと小説にならないが)
今回のは第1級の災難
たまたま乗った路線バスがバスジャックされた。
犯人はひ弱そうな老人
だが弁が立ち、人質を味方(?)に付けたあげく
警官の乱入でピストルで自爆。
無事解決と思いきや・・・
そもそものきっかけは、二昔前に横行したマルチ商法
物を売るだけでなく、人を誘って売上を上げるとランクが上がり収入が増える。
うんと悪質なものではなくとも今の時代にも止まない商法である。
そう言えば、以前友人に自然派洗剤を買わないかと誘われたが、
送られたパンフレットを見て止めた、
忘れて頃に新聞記事でマルチ商法と知って驚いたっけ。。
さらには、広報のアドバイスをお願いした人から
「能力開発セミナー」に誘われ、有料セミナーに出席し
ワンランク上のセミナーにも誘われたが、断わたっけ、、
あれもこの本の物語の一翼だったのか??
身近かにマルチ商法が横行していた時代があったっけ。
そんなバブル後の閉塞感の打開を模索していた人々を
罠に掛け暴利をむさぼっていた身近かな人達を
懲らしめるべく起こった事件の数々。
しかし、義父の会長がコンツエルンの末端の社員を
一人一人知っている事があるんだろうか?
疑問が出るが、知らないでは物語が成り立たない
こんな会長ばかりなら、過労死やうつ病にはならないだろう。
出世欲も金銭欲もない三郎氏だが
疑問に感じた事を突き止めたい欲だけは人一倍多い
全てがあからさまになった後の「喪失」は大きい。
一人身になってこの先「探偵業」になるのだろうか?
次作が楽しみだが
連休前に読んだ東野圭吾著「むかし僕が死んだ家」講談社文庫刊

ビックリでした。
名前の御厨(みくりや)、めったにある苗字ではないはずなのに
ペテロの葬列では姿を現さない悪い人の名前
「むかし僕が・・」では家の持ち主の名前
嘘でしょう!
ビックリポンでした。
それでも二冊ともお勧めです。