日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

本「殺人現場・・」「ブレーキ」

2008-09-20 | 読書
出版本の全てを読みたい作家が何人かいる。
その中の一人「乃南アサ」の文庫本を早速勝った。
(後日取り上げます)

その前に読みかけて積ん読状態の二冊を続けて読んだ。
山田祐介「ブレーキ」
柄刀一「殺人現場はその手の中に」
双方初めての作家だ。



山田祐介は27才、ゲーム感覚の内容にかなり引けた。
「ブレーキ」はネロの時代のコロッセオの競技のように首が転がり
表題の100キロ以上のスピードで疾走する車のブレーキを踏むと憧れに人が殺される。
一番大人しいのはゴルフ競技でバーディーをとらないと爆破されるなど
まるで、テレビゲームの様相
もっとも、小説もテレビゲームの様な世界だが
あっけらかんとした画像よりもリアルな想像力
想像力を極力封じ込めて読んだ(必要ないけれど)
帯の「絶体絶命死のゲーム×5」
いつもは批判的な帯文字がぴったりそのままの内容だ。


作家の名前は知っていたけれど初めて手に入れた一冊
柄刀一「殺人現場はその手の中に」
「本格痛快ミステリー 天才・龍之介が行く」サブタイトル
このタイトルで私のミステリー好きは本格派でなかったことが判明した。
「本格ミステリー」とは《なぞ解き》が主な要素で
その謎を解く人がいるミステリーが本格派で
私の好きな「こんな人物がこんな動機でこんな犯罪をし、
このような成り行きで問題解決に至った」というのは
横道にそれた本格派でないのかも知れない。
あまり人間臭くしすぎては横道なのかも知れない。

このシリーズは童顔の龍之介が「謎」を見事にとく
大勢の龍之介ファンがいるようだが
私には緊迫感が少なく失礼ながら「眠かった」
なぞ解きが主眼で動機がもう一つあいまい・・これが原因
(ファンの皆さまゴメンナサイ)

眠いのを我慢して何故読むか・・
乃南アサ「火のみち」上下
戦後直ぐの殺人犯が更生し「陶芸家」に
気掛かりな妹は百鬼夜行のなかの「女優」
さあどうなるか、昨夜から今夜へお楽しみが続く。
コメント
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