日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

姉歯とレーモンド氏

2006-07-05 | 仕事・建物
 今日は一日雨模様
朝からテポドン騒ぎで驚いた。
北朝鮮近くの日本海、一番近いのは日本でなくロシア
ロシアは抗議しないのかしら?
一昨日は中田の引退騒動・・などこの所驚きのニュースが多い。

一方あれだけ騒いだ、耐震偽装騒動は収まってしまった。
嘘つきの姉歯の独り芝居と言う事で幕は閉じられそうだ。
この嘘つきのおかげで被害を被った人たちはこれから先どうなるのだろう?
共同住宅やホテル、再建や改修の費用は?
釈然としない。

日々設計図をにらんで、お施主さんに誠実に、
法規を守り、構造の安定を考え書き進めている。
法規の規制はきつくなる一方だし、提出図面を増える一方
以前より仕上がり時間が格段に延びた。
「ここはこうした方が良いけれど・・」
お施主さんや法規の申し開きが出来ない場合は次なる方法を模索したり・・

先週の軽井沢の「夏のスタジオ」の北澤さんから聞いたレーモンド氏のエピソード
「完成したお宅に気に入らない家具を見つけると、所員に運び出させた」
何とも激しい、何とも勝手、真から建築家
その時のお施主の反応はいかに?

家具の相談をされる事があると喜んで相談に乗る反面
ひどく不釣り合いな家具が入っている事がある
「!?」と思うが、葛藤の末あきらめておしまい。
こんな考えは建築家ではないのだろうが・・

アントニン・レーモンド氏はお施主に訴えられた事が無いのだろうか?
誠実に仕事をしていても、
気に入らない事を指摘されて訴えられた話を聞くようになったご時世
「良い時代だった」のだろう。
もちろん「姉歯は居なかったろうし・・

写真は脇田山荘の塀に咲いていた「雪の下」
ひっそりと、根を張っていた。
コメント
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする