日々好日・いちよう

ちょっとした日々の一コマです

桐野夏生著「インドラネット」

2024-08-12 | 読書

一昨日読み終えた一冊
桐野夏生著「インドラ ネット」角川文庫刊
https://store.kadokawa.co.jp/shop/g/g322307000523/

帯には「あいつは死んだのか。
    それとも俺から逃げているのか」(ちょっと違う気がするが)
    見るもの、聞くこと、すべて信頼できない
   「人捜し」。

今までの桐野夏生作品とは一線を画す物語(と思う)

世を拗ねている冴えない青年
働いている職場では嫌われ、
嫌われていることを変えようともせず
ゲームに逃げて、辞めてしまう。

高校時代の友達はカンボジアに渡り、行方不明だが
唯一明るい思い出と自慢できる時代。

ひょんなことから、行方不明の友達を探すべく
あてもなく、カンボジアに行く。

そこで遭遇することは、帯に書かれた言葉そのまま

長身、人目を引く美貌に明るい性格の「空知」
憧れの友達だった。

ついた途端お金はとられ、頼った人はお金目当てばかり

腕力はなし、交渉力なし、、
それでもあれやこれやで、カンボジアを渡り歩く

冒険小説さながらの成り行きに、ドキドキハラハラ、、


7/31大雨の後

死んでも良い、殺されてもいい、
人探しがダメなら日本に帰ってもいい、、

20年近く前の探偵「ミロ」シリーズを彷彿とさせる。

結末は唖然とさせられるが
「やはり」とも思う。

どうぞ一読を、、

明日、次を書くつもり、、

 

 

 


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