介護・看護。あなたか゜頼れるのは誰・・・・・・・・
特別養護老人ホーム(特養)の個室化が言われて久しい。要介護者とはいえ、それぞれの私生活が大事にされるという意味で個室は望ましい。だが、個室化すは利用料金の問題が発生する。いわゆる「差額ベット」である。結局は、やむなく低料金、あるいは無料ということがあって特養の6割が4人から6人の相部屋となっている。その相部屋に自己負担・月1万5千円を徴収する案が出ていることが報じられている。
勿論全員ではない。その対象は「住民税課税世帯」の入居者となっているが、次から次へと提案される「改革と称する」変更は、高齢者の今後に強い不安を与えるていることは間違いない。
若干古い記事ではあるが、朝日新聞社が8月15日、16日の両日、コンピューターで無作為に全国の有権者を対象に調査したものがある。世帯用と判明した番号は3380件、有効回答は2030人。回答率60%。その中で、高齢者についての質問をしているのが次の内容である。
◆ 仮にあなた自身が病気になったり年をとったりして、だれかの手助けが必要になったとき、家族や親類に頼れると思いますか。
・頼れる 57パーセント
・頼れない 37パーセント
◆ 「頼れない」と答えた人に聞きます。それはどうしてですか。
・家族や親類がいないから 2パーセント
・居ても遠方だし高齢だから 17パーセント
・迷惑をかけたくないから 72パーセント
・頼み事ができない関係 6パーセント
◆ 仮にあなた自身が、病気になったり年をとったりして、だれかの手助けが必要になったとき、家族や親類以外の人や
業者に頼ることに抵抗を感じますか。感じませんか。
・感じる 40パーセント
・感じない 53パーセント
毎日新聞社の特集記事に「さまよう高齢者」というものがあったが、この調査によっても明らかなように、今後も、「さまよい続けるしかない高齢者の実像」を物語っているとしか言いようがないだろう。
さらに、介護1・2の要介護者はその特養からも締め出される。要支援者においては介護保険の枠外におかれる。そこで出てきたのが、「雨の後タケノコ」よろしく特別有料老人ホームや「介護付き高齢者賃貸住宅」の建設である。それなりの入居一時金、さらには月18万以上の入居金が条件となる。果ては高齢者賃貸住宅においては、その事業主による「過剰介護サービスメニュー」が強要されつつあるという。
ますます今後も「さまよわなければならないのか」
国の責任者の「生活の豊かさが全国津々浦々まで」の言葉は、この世界には届かないのか。
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