人間ドックとゴルフツアー・富で住む国が選択できる

2014-02-19 15:38:18 | 日記

   人間ドックとゴルフツアー・富で住む国が選択できる

        安倍首相・全国津々浦々というのであれば、その保障を語ってほしい

           

「投資移民の希望者が殺到しているカナダでは、中国系の移民は英語が話せず、地域社会にとけ込もうとしない。このまま急増していくと社会のバランスが崩れるということで投資移民制度を廃止した。ところが今度は、サイパンを移民先として開拓しているという。45日間ビザなし観光ができる。その間に出産すると赤ちゃんは米国籍がとれる。そこで両親は赤ちゃんを抱いて米国本土に移民する」。(2月19日の毎日新聞「余禄」からの抜粋)

お腹の大きな産み月の中国女性が、ぞくぞくとサイパン空港到着機のタラップを降りる光景を想像する。これって漫画になるだろう。

全員が、そうと決めつけるのは失礼であるが、国内の観光地での中国の皆さんの姿にそのことを見る。バスの乗降には譲り合いがない。あるいは車内での大声、道路幅いっぱいの歩行など。文化の違いはあるとはいえ、どうかと思うことがしばしばである。

そして、人口13億の、極めて一部である中国の富裕族に合わせた日本企業の商売の実態を見る。それが医療機関による企画が一つである。つまり、高度医療施設を持つ病院が「1泊人間ドックとゴルフ」をセットとするツアーの企画である。旨味のある企画と言われている。その結果、施設を増築し、設備も近代化していっている病院も少なくない。

医療機関の中にも格差が拡大している。

次にあるのが、ある会社が提案している企画書の一文である

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私共がご提案させて頂きますツアーとは、中国各地より来日頂く中国人渡航者の中でも限定された一部の富裕者(中上流階層)の方々向けに、最新設備を有する○○クリニック様との業務提携により、中国人の方専用の人間ドックサービスをご提供させて頂きます。さらに、健康と癒しをテーマとした温泉施設や食事にも配慮をし、本ツアーを通じて、日本が持つ「伝統」や「もてなしの心」にふれていただき、心と身体の両面からご満足いただけるサービスをご提供させて頂きたいと思います。

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医療機関の多角経営は今に始まったことではないが、外国人向けに限らず、国内の富裕層がかける、医療費は膨大なものになっていると聞く。それに合わせて「差額ベット床」も豪華になっていることも報じられている。そして「高度先進医療」の治療がある。検診の結果を医師から聞く。病状に対する患者の決断にも格差が生まれる。

秦の始皇帝に「東方の三神山に長生不老(不老不死不老)の霊薬がある」と具申し、始皇帝の命を受け、3,000人の童男童女(若い男女)と百工(多くの技術者)を従えて出発したという徐福伝説がある。

始皇帝ではないが、誰もが長く生き続けたいと願う。そのための治療方法があればそれが多額であっても望むだろう。但しその費用を負担できるものだけである。

貧富の格差が拡大していると言われて久しい。その貧富の差は、医療、介護という分野に限らず、子どもの教育の差にも表れている。極論すれば「死に方にも」にも差ができる。

安倍首相は「全国津々浦々」という。

それでは問いたい。津々浦々と言い切れる保障はどこにあるのか。保障を裏付ける国民の年収をどの程度であると考えているのかと。そのことを答えてから、はじめて矢を放ちなさいと言いたい。

 

 

 

 


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