内閣支持率激減・さらに揺さぶり、安保法制廃案へ

2015-07-19 20:13:21 | 日記

 内閣支持率激減・さらに揺さぶり、安保法制廃案へ

 

  「世論調査によると、審議時間を経れば経るほど理解が深まっていないという声が大きくなっています。それに伴って、内閣支持率や自民党の政党支持率も下落傾向にあるのですが、その辺りを幹事長はどのように思っておられますか」の記者会見場での質問に対し、谷垣自民党幹事長は答えている。「今まで与野党対立する事案のなかで、審議を進めていく中で、国民の理解がどんどん得られなくなっていく世論調査は私の記憶する限り、残念ながらあまりないですね・・・中略・・・これは一体何なのだろうと私は思います。なかなか、これは難しいのですよ。誰に責任があるとか、どういうことが問題だという以上に常にそういうことが多いように思います」。後は省略をするが、幹事長が述べている言葉の意味が解らない。日本の国のあり方を決める重要法案であることは与野党が認めている。しかし、そのことを共有しながらも「審議時間数」の正当性を俎上にあげ、その審議の中身についての論議には乗ってこない安倍政権の政治姿勢はどうなのか。その説明はまたしても省略されたままである。

  そして自民党の高村副総裁である。安全保障関連法案が16日に衆議院を通過したことに関連して、「重要な節目を一つ越えたが、国民の理解が進んでいないことは、残念ながら認めざるをえない」と述べたうえで「参議院で早く審議に入り、間違っても『60日ルール』を使うということにならないよう、熟議をして結論を出してほしい」と、またしても「熟議論」を述べている。私は、その言葉を自分の額に貼るべきであろうと言いたい。

  残念であるが録画画面を消去してしまったのでその出自を記することはできないが、(7月17日のテレビ報道であった)その中で述べている二階自民党総務会長の言葉がある。「大体、議事堂内でプラカードを掲げての抗議をする姿はいかがなものか。私は内閣支持率の低下はさして心配していない。すぐに上がり逆転しますよ」と言ってのけている。そして、これを裏付をする次の発信(ツイター)が連発されている。「目先の内閣支持率が多少下がることはあってもたいしたことはない。こんな野党に支持が集まるはずはないからだ。国民は賢明である。プラカードを掲げるぐらいなら議員辞職で抗議しろ。国民を裏切ったのは政府ではなくお粗末な野党だ」と。そしてそこに、麻生副総裁の発言が続く。派閥会合のあいさつでの安保法案の採決について述べている。「事務所で抗議の電話をもらった人。どれくらい来た?数十件ね。新聞の言う通りだったらめちゃめちゃ来るはず。80%反対してるんだもん。もっと来なくちゃおかしい。俺のところだってめちゃめちゃ来るはず。秘書を並べて待ったが、ほとんどかかってこない。「日本がより安全なものになるための抑止力を確保について自信を持ってやったんだ。きちっとした法案を作り上げて日本の安全が確保されるようにしたことを、自信と誇りを持って(地元)説得して欲しい」。

  さて、これら一連の言葉を国民はどのように受け止め、どのような判断を下すのか。再度提言したい。「熟議が期待される参議院ならば、国民の声を届ける手段としての抗議の行動を実現したい。東京中央集会10万人、同日、同刻に『全国・県集会』の開催。総計50万人の抗議集会で改選を迎えている参議院を揺さぶれないか」。是非とも企画してほしいものである。