気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

風帯ってどうしてあるの

2017-11-20 16:51:15 | 日記
今日二十日は、亥の月、一の亥の日にあたり、
銀杏で玄関に講習会での『玄猪包』を飾りました。
 

庭では昨日も寒い中、満天星躑躅が赤く色づき
侘助椿も咲きだしてくれ、冬にむけ重宝します。 
   
自宅稽古なのですがこのところの所要で、
そのしわ寄せが、先週末から5日続きのお稽古の予定、
昨日も小習事「軸荘」、はじめての方ばかり、
 
”普段飾ることも少なく適当に扱っていたのですが、
 この機会に教えて頂けて有難い”との言葉があり、
喜んで頂きました。
長男・次男の家もそうですが、最近の家の和室は一間か
ない家も増えていますし、床の間となると。

この話を相方にしますと、八双から下がるひらひらは
どうして付いているの?と私に聞くのです。今ですか?
「風帯」で鳥除けと聞き及ぶと答えたのですが・・・
藤田月霞堂より引用
風帯』とは、新版・茶道大辞典(淡交社)によると
”表具の部分名称。掛物表装の天の部分に、幅を三等分
 した境目に天の長さだけ下げる裂。上部は表紙竹に
 巻き込んで留め、下部は左右の両端に小さな総の露花
 を付ける。中国では驚燕・払燕とも称して画面に紙条
 を付していた。鳥除けだったといわれる。
わが国でも
 これに倣い、垂風帯を本式としている。この他、
 取りはずしできる掛風帯や、白い唐紙を貼り付けた
 押風帯もある。押風帯は宗旦好みと伝える。なお
 風帯の裂は普通一文字と同裂とするが、中廻しと同裂
 とした場合は中風帯と称する。風帯の幅は下一文字と
 同幅またはそれより少し太いめである。
 連幅・柱隠などの細物では風帯は一本とし、二本分の
 太さにし、その先端を剣先にすることもある。”と

なお辞典には、”倣い・・・している”としていますが
「日本人の美意識による立体装飾されたもの」
「単に装飾するものとして発展し、形式だけが残った」
書き込みもみられました。

お稽古は、炉開きの善哉をお出しして、干菓子は
京都・亀屋良永の『飄々』と大阪の?栗納豆を
ふくべ型で季節がすこし遅かったかも、
ふくべに雪が積もったようにみえませんか。
それとも、とらえどころがないのでしょうか?
 
お稽古できる喜びに勝るものはありませんね。

今年もコンセルトヘボウ管、来日は京都から

2017-11-19 08:18:27 | 音楽
今年もロイヤル・コンセルトヘボウ管弦楽団(RCO)が
15・16日のソウルを終えられ、秋たけなわの日本ツアーへ、
18日京都から始まり24日の大阪まで6公演で、ヤンソンスの
後、新音楽監督としてダニエレ・ガッティが初登場されます。
二年前もこの秋のシーズンは、やや消化不良・・・

今年はガッティそれもマーラー4番ですからドラマティックな
展開を期待して冬の夜空に浮かぶ京都コンサートホールへ。
プログラムが売り切れており、人気の高さが伺えました。

プログラムは、ガッティ曰く(カジモトHPより)
”RCOの主たるレパートリーを尊重するよう心掛けてきました
 後期ロマン派のR.シュトラウスとブラームス、そして何より
 もまず、マーラーとブルックナー。・・・
 「楽団のこれまでの路線を継承していく」”と
それで日本ツアーには夏の終わりのヨーロッパツアーでも
好評だったプログラムをひっさげられての登場です。
 リハーサル(SNSより)

ハイドン:チェロ協奏曲第1番 ハ長調 Hob.VIIb-1
 チェロ: タチアナ・ヴァシリエヴァ
    25分も時が経ったのかと思われるほど
    柔らかな音色とテクニックに、そして
    少人数のRCO、ベストマッチングでした。
アンコールはJSバッハ無伴奏チェロ組曲3番よりジーグ
    聴きやすく、かっこよくまとめられていました。

  ***休憩20分***

マーラー:交響曲第4番 ト長調
 ソプラノ: マリン・ビストレム

    第一楽章はフルートと鈴がなるはじまりで期待大
    第二楽章の落ち着いたテンポで慌ただしくなく
    第三楽章の次第に軽快になり、拍子、テンポ、
         めまぐるしく移りかわり、RCO最高!
    第四楽章は非常に心地よくなり、ソプラノの
         天上の生活「少年の魔法の角笛」に

ホルンが最高、黄金の響きの金管と、角笛の様に
オーボエなどのベルを挙げての演奏、個性的なこの音です。
そしてビロードのような弦も健在で聴けて良かった。
ガッティは細かな点まで指示されており、今までの輝かしく
鳴らすだけではなく、低音をより鳴らすことで、音楽的に
重厚さが増したようにも、好き嫌いがありますが・・・。

アンコールはなく、団員がハグされてお終い、エェ!
もう少し聞きたかったというのが本音に。
一時間近くの演奏でしたから仕方ないのですが、
今後のスケジュールも厳しいので、納得ですね。
・11月19日(日)18:00 川崎‣ミューザ川崎シンフォニーホール
・11月20日(月)19:00 東京‣サントリーホール
・11月21日(火)19:00 東京‣サントリーホール
・11月23日(木‣祝)18:30 長崎‣長崎ブリックホール
・11月24日(金)19:00 大阪‣フェスティバルホール

玄関はMOAの「鹿下絵新古今和歌巻断端(部分)」の色紙とオブジェ

2017-11-18 15:57:04 | しつらえ
今朝は鬱としい雨、それも冷たい雨、明日からは
寒気が降りてくるそうで、故郷北陸は雪模様?
色づいた赤の満天星躑躅も雨に濡れて詰めたそう

昨日の昼からと今朝から自宅稽古、
小習事「軸荘」は、はじめての方ばかり、それに
炉開きにと、善哉をお出しして始まりました。

玄関のしつらえを二つ替えてみました。一つは

先日の富士山を眺める旅行の際、訪れたMOA美術館
手に入れた色紙になります。おりしも
「千宗屋キュレーション 茶の湯の美 コレクション選」
リニューアルオープン記念特別企画展が開催中でした。
                  (後日記載に)
この色紙は『鹿下絵新古今和歌巻断端(部分)』で、
画は「俵屋宗達」、書は「本阿弥光悦」
洒脱な宗達の下絵に見事なまでに調和した装飾的な書は
光悦書の趣致ともされており、歌は
秋くれば ときはの山の まつかぜも 
   うつる斗(ばかり)に 身にぞしみける

               和泉式部
 
「鹿下絵新古今和歌巻」は益田鈍翁が所蔵されていた
  約22mの一巻の和歌巻で、終戦後に断簡となり
  前半部はMOA美術館、山種美術館ほか諸家に、
  さらに後半部はシアトル美術館が所蔵されています。

もう一つはオブジェで岐阜の中岡慎太郎さんの作品、
石彫による彫刻の一人者で、東京・大田区、高松や神戸等
各地に見ることが出来ます。

この独特な筋がなんともいえません。
中岡伸太郎氏は述べておられます。
 壊してから創ること、
 作りながら、壊しながら作品をつくれないかと考えて
 そうして出来上がった作品は美しく、
 力強い形で魅力的なものになった。
 わたしにとってだが
。(ギャラリー勇斎より)

この言葉から『守破離』が思い起こされ、
一つの境地を体現された方だからこそ言える言葉ですね。
何事にも通用するのではないでしょうか。

ラーンキのB-dur(変ロ長調)のピアノは

2017-11-17 12:02:01 | 音楽
今朝の奈良は2.6℃とシーズン最低を記録し、霜が・・・
陽が昇るとあっという間に溶けだし、スムージーの
野菜葉を採りに出た時には、小蕪の葉には水滴だけ
  

遅かったのは昨晩、京都コンサートホールでの演奏会が原因?
30分早く帰れたのに・・・

一段と冷え込んだ京都の夜に響くピアノ、デジュー・ラーンキ
弾かれたハイドン、ブラームス、シューベルトによる多彩な
「B-dur(変ロ長調)」の音色に酔いしれた一夜かも。
HPより
若き20歳過ぎの1970年代には、A.シフやZ.コチシュとともに
「ハンガリーの三羽烏」と呼ばれ、日本でもすごい人気だった
彼も今や66歳に・・・ハンガリーの巨匠になられましたね。

日本ツアー14日(火)に横浜フィリアホールが最初で京都が
二番目になり、黒い服装のおしゃれなオジサマ、
座るや居住いをただすと、早速ピアノにタッチ、
それからは溢れ出る詩情と煌めく音色が、
強弱の付け方が色っぽく、鍵盤蓋に移る指先も流れるよう

プログラムは~変ロ長調のコンサート~と題され、
アンコール曲もまでもが変ロ長調で、なかなかの組み立てに

・ハイドン:ピアノ・ソナタ   変ロ長調 Hob.XVI-41
      
・ブラームス:ヘンデルの主題による変奏曲とフーガ
               変ロ長調 op.24
      ・・・休憩15分・・・
・シューベルト:ピアノ・ソナタ第21番 変ロ長調 D.960

アンコール曲は
・モーツァルト、ピアノソナタ K570 変ロ長調 第3楽章

結構アップテンポで弾く引かれていたのでは?、
変ロの一夜に酔いしれましたが、終わったのはまだ8時40分
もう少し聞かせてほしかったです。

これからの、ラーンキの日本ツアー2017年は
11月18日(日)14時 兵庫県立芸術センター、小ホール
11月21日(火)19時 武蔵野市民文化会館 小ホール
         ピアノ・デュオ(エデットクルコン)
11月23日(木)14時 宮城・中新田バッハホール
11月24日(金)19時 東京・トッパンホール 
11月27日(月)19時 東京・成城学園内 澤柳記念講堂

富士山を眺める旅ー田子の浦そして田貫湖から河口湖へ

2017-11-16 12:26:18 | 旅行
奈良の今朝は雲一つない空に朝日が山端から昇り、
思わず頭を垂れ、七面山のご来光を思い出しました。
でも昼前からは冬型の気候か雲が押し寄せ暗く寒い日に
これからの一週間は雨の後、12月中旬並みの寒さになり、
体調の変化に気をつけて下さい。

富士山を眺める旅をご一緒する友達夫妻と新富士駅で逢い、
真南からの富士山と昼食を一度にできる田子の浦海岸方面に
万葉集に山部の赤人が詠んだ歌『ゆ』(通過する意味)は
今の富士市の河口湖付近だとされており、
藤原定家は百人一首で『に』され、場所を表しているので
田子の浦 うちいでて見れば 白妙の
         富士の高嶺に 雪は降りつつ
』 
< 
田子の浦漁港食堂で評判の生シラス、一艘引きで痛みの
少ない絶品の生シラスで、シラス街道の看板から食堂を
見つけるも黒潮の大蛇行の影響か、今シーズン漁が中止!
前もって調べておけば・・・
JFの方に親切にも2Fから富士山を眺めながら頂ける
直ぐそこの「尚庵」を教えてもらいました。
 
ランチを頂くと釜揚げシラスを少しだけ頂けました。
冷凍されたものだとか・・・残念
  
物足りませんが、仕方ありません。
でもお腹も、真南から眺める富士山にも満足!。

次は真西、田貫湖から眺める富士山をチョイス
国道139号で富士山の山頂が尖って見え、剣ヶ峰3776mだ
将来富士山の形を変えてしまう『大沢崩れ』が、
この風景が見れなくなるなんて、考えられませんね。

さらに夜間ライトアップされる白糸の瀧付近をすぎて
田貫湖』へ到着。
きれいに整備された気持ち良いキャンプ地で
バーベキューをされテントが数張、中からは弦の音も

やや波立っていた湖面も、そのうち静かな湖面に
 
富士山が映る、逆さ富士も見られ、ウレシーの一言
付近の山々も紅葉が映り込んでいました。

3時を過ぎ陽が傾くと寒くなり、旅館へ急がなくてはー
でも朝霧高原の道の駅の看板で途中停車、
聞いた相方が悪いのですよ。

精進湖、本栖湖や西湖でも富士山を眺めたかったが・・・
釣瓶落としの夕日で、青木ケ原樹海付近をひた走り

今日の宿泊地、河口湖畔の『湖山亭うぶや』さん前に到着。
玄関で夕日に照らされた富士山にうっとりと。
 
久しぶりの登山でしたので、明日の筋肉痛が恐ろしい
鎮める最高の御馳走、温泉に浸かって癒さなくては。
               次回に続きます。

兵庫陶芸美術館内「虚空蔵」の生パスタ

2017-11-15 16:53:56 | グルメ
11月は別名「食物月(おしものづき)」でしたね。
有馬温泉からの帰り、紅葉した丹波の山々に囲まれた
丹波焼(立杭焼)「兵庫陶芸美術館」へ寄り道して
「今右衛門の色鍋島」展の素晴らしさに・・・、
言葉は出ませんが、お昼過ぎお腹は、待ってくれません。
前回同様「美食台所 みやま」まで待てません!
エントランス棟二階にある「虚空蔵」は手づくりケーキと
  
生パスタで美味しかったと友人の話を思い出し訪れると
平日なのに、空席が少なくびっくり!
広い展望デッキ側の席からは、和田寺山(わでんじさん)を
背景に、立ち並ぶ丹波焼窯元群の全景が見られました。
 
オーダーしたのは「虚空蔵ランチ」1700円を

Ⅰ.本日の前菜は、自前の畑で採れた無農薬の野菜

Ⅱ.厚切りトーストは、はちみつメープル、バター
  明太子マヨネーズから明太子をチョイスし  

Ⅲ.生パスタは、
 •シーフード(エビ、イカ、タコ)のトマトソース
 •野菜とベーコンのクリームソース
 •若鶏ときのこの和風ソース
 •ミートソースのボロネーゼ
シーフードをチョイスすると、90gでやや少ない目も
もっちりとした食感が特徴的で、癖になりますね。


Ⅳ.デザートは手づくりケーキや季節(栗)のアイスなど
可愛く4種盛りされておりました。


Ⅴ.ソフトドリンクは寝てはいけないので、コーヒーに


流石、丹波焼の里、使われているお皿やカップにも気配りが
見た目もきれいで、どこの?と聞きたかったのですが・・・

もう少し散策していると、南隅に茶室『玄庵』との案内が
   
8畳の茶室と立礼席を備えられているそうです。
ゆったりした小春日和の昼下がり、本当に眠くなります。
でも帰り道、黒豆の枝豆を買い求めると、丹波栗が1ネット
”最後の丹波栗1Kg2500円を1500円にするよ”の声でget
次の日、500gでも大変でしたのに1Kgの栗、蒸して一個
一個割り中身を出すのですが、なかなか減らず、
相方も手伝ってくれ、おいしい栗きんとんに変身、
すぐ速冷凍庫へ、いつの日かお楽しみに。

富士山を眺める旅-七面山のご来光登山

2017-11-14 17:20:13 | 旅行
奈良は今朝から本降りの雨が1日中続き、寒いなか
昼からはボランティアのお稽古でした。次回に。
  
9日から11日の富士山を眺める旅に、七面山ご来光登山
入ったのは、11月2日のNHKラジオ深夜便「明日へのことば」
七面山の麓の赤沢、江戸屋旅館27代目女将 望月絹さんの
お話からで、8日朝から京都で「茶の湯の書」を受講後、
午後8時半に雨上がりの奈良を出て、信楽ICから高速へと、
丁度亀山JC付近で、目の前に月が現れ、晴れの予感・・・
日本二百名山の一つで1989mの七面山、1700mの敬慎院へは
午前3時に登りはじめる予定、ヘッドランプで
山道を照らすとはいえ、月明りもあれば安心です。
道中は工事渋滞もあったみたい()、午前2時過ぎ
登山口の羽衣に到着。30年前は家族6人で登ったのですが
今は2人だけ、仮眠を取り、服装を整え3時前に出発。
ご来光登山は、10年前の富士山登頂以来になります。

樹林から漏れる月明かりにも助けられ、50丁をジグザグと
上に登るだけ、しーんとした山道、突然キーという鳴き声が
鹿の声に驚きながら2時間程は順調に登り36丁晴雲坊に、
残る14丁が、日頃の運動不足と高度の影響からか、徐々に
相方の呼吸音が高くなり、木々の間から富士山の山影が
縁どられ始めると、気が急きますが、逆効果でさらに
5:34 6:04  
ペースが落ち、立ち止まることが多くなりました。
御歳ですから休憩を兼ね、ここでご来光を拝むことに。
二人だけ、ただただ見つめているだけで幸せ、合掌。
6:04 6:04
山道にも陽が射し始め、

再び登りはじめます。
 6:18 
和光門を過ぎ
6:20
鐘楼前に、朝のお勤めの太鼓の音が

敬慎院に6時半に到着できました。まずは参拝を
6:30
古い御札二枚を納め、
新しく御札三枚、御祈祷と七面大明神の御開帳を待つ間、
ストーブが燃え盛る暖かい部屋に通して下さると、
体が汗のためか急に冷えて震えも、有難いことです。
ご参拝を終え、随心門からの真東の富士山とご対面。
春分・秋分の日には富士山頂上からご来光に逢えますよ。
  7:50
ここでゆっくりと眺めておれないのです。新富士駅に
11時半到着された友達夫婦と12時までに待ち合わせ予定。
8時に下りはじめると鹿さんがお別れをしてくれました。
30年前にはオコジョに逢えましたものね。
 
下りは100分の予定で順調に下りますが、気を付けるのは
落葉で埋まった山道、隠れた浮石で滑りますからね。

下りの景色で、富士山も上よりも明瞭さがまし、
北東の峰々も紅葉していました。
 
紅葉が楽しめる下りに、残り10丁で今度は私の膝が・・・
 
気を付けゆっくりと、2時間強で登山口まで戻ってきました。
ふと看板に目が、”クマがでました”二人で目を・・・
お互い無事登り、降ろして頂けたことに感謝をこめ、
ハイタッチで称えあいます。
私は汗をかいた体を拭きたいのですが、と思う間もなく
大慌てで着替えた相方は、新富士駅へと10時15分には車を
出して少し飛ばしたみたく、11時45分に新富士駅に到着し、
なんとか逢えることが出来ました。これからも楽しみに。

小習事「軸荘」を

2017-11-13 15:45:13 | お稽古
奈良の今朝は放射冷却により冷え込み、今シーズンの
最低気温4.1℃を記録しましたが、太陽が射し込むと
気温が上昇し、最高気温は午後1時前に18.3℃に。
旧暦10月もこの土曜18日からで、小春日和と
言っても良いのではないでしょうか。
  午後1時半

今朝は自宅稽古があり、庭にでると初嵐椿の奥に白色が・・
開き切っており、旅行中に咲いてしまい残念にも使えません。
玄関は一輪の西王母椿、紅葉したもみじと銀杏や南京櫨の葉を
 
来られると、「炉開」祝いの「善哉」をお出しし、


稽古は『軸荘(じくかざり)』で新刊茶道大辞典によると
”外題荘りともいう。軸物が名物あるいは宸翰・拝領物
 などの場合、軸を巻いたまま、二つ折りにした帛紗では
 おったわさが左になるように置く。帛紗や軸盆の上に
 巻紙、巻緒を巻いた掛物を外題の上にしてのせて床に
 荘り置き、客の席入り後、正客の所望で床にかける。
 裏千家小習い十六ヶ条、表千家では「飾」の字を用い
 習事十三ヶ条の一つ。”(一部改変追加)

  

『軸荘』のお稽古、軸も傷みますから・・・・・。
  
なお花入れには、白西王母椿に葉付山茱萸の赤い実で。

社中でこのようなお稽古が出来た喜びを感じつつ
一歩一歩、日々精進しなければなりませんね。

玄猪包を習い、京博そして夜間登山の一日

2017-11-12 17:32:28 | 美術館・博物館
明日13日で終る正倉院展も20万人を越えそうで
昨年よりは盛況らしく、奈良の秋を十分楽しんで
いただけたでしょうか。
私もこの3日間で富士山麓で行く秋~来る秋を愉しみ、
旅で疲れたからと言って、ゆっくりしてはおれません。
朝から炉で大円の真、準備もあり早く伺わないと。
 朝7時
9時までに伺う途中、青空に映える奈良市内の紅葉は、
この一週間で進んでおり、若草山も赤や黄色そして
ススキが白銀に化粧し、昨年より早いようですね。
東大寺大仏殿の鴟尾が目立たず、普段通りにと
緊張を和らげてくれているようにも。
  
昼過ぎには終り、肩の重荷も取れましたが、
少し修正することもでてまいります。

最寄駅から自宅へ帰る途中の遊歩道も秋真っ盛り。

また京都の秋も早いらしく、雨が降る8日、今日は長ーい
一日の予定、朝から京都での「茶の湯の書」の講座で、
『玄猪包(げんちょづつみ)』を習います。
今年、一の亥の子は11月20日掻敷に白菊としのぶ草
   二の亥の子が12月2日で、赤紅葉としのぶ草
   三の亥の子は12月14日で、黄銀杏の葉としのぶ草
とされております。
表 

12時までで、大慌てで雨上がりの京都をウロウロ、次の
京都国立博物館の『国宝展』三期に。
 
雨でなのか待ち時間も5分程度と少なく、空いているかと
思いきや『金印』の最前列での鑑賞まで30-40分待ちの列が、
そして作品の前は2重3重の人並みで館内は混雑に。
後日友人に聞くと、これで空いていたのだ・・・。
  
館内のみどころ

一階フロア
31.信貴山縁起絵巻
32.粉河寺縁起絵巻
112.青磁下蕪花入れ,南宋,アルカンシエール美術館
116.油滴天目、南宋時代 大阪市立東洋陶磁美術館
油滴天目
118.大井戸茶碗 銘喜左衛門 16世紀 孤蓬庵
119.志野茶碗 銘卯花墻 桃山時代 三井記念美術館

二階フロア
40.伝平重重像,伝源頼朝像,伝藤原光能像,13世紀神護寺
伝源頼朝像

43.瓢捻図、如拙筆 室町時代 金地院
57.桜図壁貼付 長谷川久蔵筆 16世紀 智積院
桜図壁貼付

58.松林図屏風、長谷川等伯 桃山 東京国立博物館
70.秋景・冬景山水図 伝黴宗筆 13世紀 金地院
秋景・冬景山水図
76.鶉図 伝李安忠筆 13世紀 根津美術館
79.観音猿鶴図 牧谿筆 13世紀 大徳寺

三階フロア
149.日本書紀 巻22岩崎本 10世紀 京都国立博物館
150.御堂関白記
166.源氏物語奥入 藤原定家筆 1226年 時雨亭文庫
189.土偶(縄文のビーナス)茅野市尖石縄文考古館
縄文のビーナス

191.土偶(仮面の女神)縄文 茅野市尖石縄文考古館 

総花的で、一期の雪舟のような展示が有れば良かったのに
でも一度に見られるのもいいものですね。

帰宅し、天候は回復するという相方の言葉にのせられ
午後8時半に車で6時間をかけ目的地に、そして3時間
登り続け、ご来光と富士を見る夜間登山が・・・

富士山を眺める旅から帰りました

2017-11-11 20:10:36 | 旅行
今年の国内旅行、昨年台風接近でキャンセルした旅、
友人の願い「富士山をぐるっと一周の旅」をご夫婦と
再チャレンジし、天気にも恵まれ
何事もなく無事帰りつきました。

三津浜では昨夜からの突風を伴った雨も7時ごろには止むも
富士山はすそのだけしか回復せず、帰宅することに
帰りの由比の生桜エビをとの願いもむなしく、
この荒天では桜エビ漁は中止、でもここまで来たのですから
冷凍生桜エビとシラス釜揚げを手にし、帰るのですが
実は一日目、新富士駅で待ち合わせの折に、田子の浦漁港の
生シラス丼も今シーズンのシラス不漁で生は二つともダメ
ついていませんでしたが、天気と富士山は最後には〇
清水市内で道の前方に富士山が・・・車内は盛り上がり
清水市内
美保の松原に向うことになりました。

到着し、目の前に富士山が

反対側の海は、光る駿河湾


そして富士山にお別れをして、焼き物も見学しなければと
遠州七窯の志土呂(しどろ)焼きの窯元さん『利陶窯』へ
最後に線路沿いの細い道を入り、ここ、不安が
小さな登り窯が見え、工房の玄関に。
 
気さくにお話をされる二代目 青嶋 利陶さん
陶土の話でなかなか手に入りにくいのですが、
新東名高速の工事でかなり大量に手に入ったと、でも
赤い石から作る釉薬が、厳しいとのことでした。
その釉薬の風情に気に入る作品があったのですが、
予算が・・・
友人がグイ呑を買ったのを機に辞しました。
後は新東名道から東名阪道、名阪国道を通り、
信貴山に沈む夕日を眺めながら無事帰宅に。