気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

玄関はMOAの「鹿下絵新古今和歌巻断端(部分)」の色紙とオブジェ

2017-11-18 15:57:04 | しつらえ
今朝は鬱としい雨、それも冷たい雨、明日からは
寒気が降りてくるそうで、故郷北陸は雪模様?
色づいた赤の満天星躑躅も雨に濡れて詰めたそう

昨日の昼からと今朝から自宅稽古、
小習事「軸荘」は、はじめての方ばかり、それに
炉開きにと、善哉をお出しして始まりました。

玄関のしつらえを二つ替えてみました。一つは

先日の富士山を眺める旅行の際、訪れたMOA美術館
手に入れた色紙になります。おりしも
「千宗屋キュレーション 茶の湯の美 コレクション選」
リニューアルオープン記念特別企画展が開催中でした。
                  (後日記載に)
この色紙は『鹿下絵新古今和歌巻断端(部分)』で、
画は「俵屋宗達」、書は「本阿弥光悦」
洒脱な宗達の下絵に見事なまでに調和した装飾的な書は
光悦書の趣致ともされており、歌は
秋くれば ときはの山の まつかぜも 
   うつる斗(ばかり)に 身にぞしみける

               和泉式部
 
「鹿下絵新古今和歌巻」は益田鈍翁が所蔵されていた
  約22mの一巻の和歌巻で、終戦後に断簡となり
  前半部はMOA美術館、山種美術館ほか諸家に、
  さらに後半部はシアトル美術館が所蔵されています。

もう一つはオブジェで岐阜の中岡慎太郎さんの作品、
石彫による彫刻の一人者で、東京・大田区、高松や神戸等
各地に見ることが出来ます。

この独特な筋がなんともいえません。
中岡伸太郎氏は述べておられます。
 壊してから創ること、
 作りながら、壊しながら作品をつくれないかと考えて
 そうして出来上がった作品は美しく、
 力強い形で魅力的なものになった。
 わたしにとってだが
。(ギャラリー勇斎より)

この言葉から『守破離』が思い起こされ、
一つの境地を体現された方だからこそ言える言葉ですね。
何事にも通用するのではないでしょうか。