気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

「おようのあま絵巻」に長板が

2017-06-12 16:37:58 | お稽古
奈良の今朝の最低気温は13.4℃、肌寒い朝を迎え、
早めに目を覚ましました。
NHKラジヲから流れてきた今日の誕生日の花は、
ヤマボウシ』、花言葉は「友情」
 
白い頭巾をかぶった比叡山延暦寺の法師の姿からだとも
白い四枚は花びらではなく総苞片で、
真ん中に黄緑色の花が密に生えています。
山法師抹茶一服いただきて
        石脇みはる
こんなお稽古にしたいのですが、ヤマボウシの木がなく、
頂きに行けばよかったのですが、子育てママお二人は
早くお出でと、準備もあり断念しました。
今日も含め土曜から、三日続けてのお稽古、そんな訳で
同じ花ばかりになってしまいました。
今年は、本当に庭には良い花がないのです。寂しい
花入れに、昨日写真を撮った葦穂を挿してみました。
  
お出でになり、長板総荘でお薄を、
話が弾みました。


若い方々ですのでどんな質問が来るのかわかりません。
前日事前に基礎からと思い茶道大辞典(淡交社)を手に取り、
「長板」の項を読んでおりますと
”・・・・・長板の点前は台子の扱いに準じるため、
 台子の地板をかたどったとも、天板を下したともされる。
 しかしその起源はむしろ台子より古く
 「おようのあま絵巻*」では一間近い木地の長板の上に
 風炉釜・水桶・天目盆が並んでいる。
おようのあま絵巻、部分サントリー美術館
 茶湯棚の代用として茶湯成立以前から使われたものだった。”

急いで「*おようのあま絵巻」の項を開くと
”奈良絵本系の絵巻、二巻。 室町時代中期制作
 ・・・(中略)・・・御伽草子。
 茶を振る舞う場面では、木地の長板にのせられた
 茶道具一式が 押入に描かれており、
 草庵茶成立期の絵画資料として注目される。”と

また出てきました。「草庵」の項をめくると、
”茶室として完全に具象化されたのは利休時代の草庵風茶室
 であった。・・・かくて草庵は書院に対称され、
 侘び茶、侘びの小座敷(小間)の代名詞になった。
 ただし「おようのあま絵巻」に見られるように、
 遁世者の草庵の茶湯が書院茶と並行して存在し、
 それが茶湯の主流になって行ったとする考えも近年
 提起されている。”と

歴史を学ぶのも良いことですね。
知らないことばかり、一緒に勉強させていただきました。