気軽に茶道をしてます。

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梅雨稽古は「廻り花之式」を

2017-06-29 18:20:32 | お稽古
毎年梅雨時期に咲きだす鮮紅色の「サフラン擬き」、
レインリリーともいわれ、先日の自宅稽古のおり玄関先に
サボテン鉢のなかで咲いたのを置いておりますと、
年配の方から花の名前はと聞かれますも・・
直ぐには出てまいりません。
 
お話では、庭に少し咲いていたのを御主人が鱗茎(球根)を
きれいに植え直しされると、それがあっという間に広がり、
この花の名前を気にされていたと・・・
名前が出てこず、昨年のブログを引っ張り出し、
ヒガンバナ科ゼフィランサス属で、同属には
上向きに咲く白花を「タマスダレ」別名「ゼフィランサス」
ピンク色の花を「サフラン擬き」とお教えしましたよ。
でも花の寿命は2・3日と短く、今日は萎んでしまいました。
一年前のブログを読み返していて気付いたことが、
最後に記したように「擬き」にならないよう精進しなくては
『梅雨稽古奥の深さよサフラン擬き』
              愚句
今朝も梅雨空の中、お稽古に伺っております。
先日は七事式の「廻り炭之式」を済ませており、
お花もたくさん集まったので、今日は利休七則の一つ
「花は野にあるように生け」を感じれるように、一座が花を
順番に入れては抜き、その趣を楽しむ「廻り花之式」でした。
簡単に記すと(茶の湯の修練8、世界文化社より)
・席は八畳を基本とする。
・亭主一人と客四人が適当である。
・床は向こう掛け、または諸飾りにする。
・亭主は花台を運び出し、正客に花を所望する。
・客はあげ札をして、前客の入れた花を抜く。
・同じ花は使わず、別の花を使うのが基本である。
・正客は亭主に「お水を」と挨拶し、式の仕舞を告げる。

時を置かず花の中から別の花で花器に合った花を選ばなくては
なりませんが、お稽古での花器は「竹の長袴」で思ったより
深さがやや浅く、そこまで集中して見通す力が必要なのですね。
一つ勉強させていただきました。
  
            (庭の花々)
その後は「一二三之式」を教えていただいており、次回に。