気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

楝(あうち)は栴檀(せんだん)

2017-06-02 19:40:23 | 季節の花々
一年前の記事へのアスセスが・・・(恐れ入ります)
今日二日は「光琳乾山忌」、京都では『光琳乾山忌茶会』が
昨年伺った嵯峨野、広沢池畔での行き届いたおもてなし、
お道具の素晴らしさ等、印象的な茶会を思い出しました。

琳派といえばこの尾形光琳(1658~1716)を代表とされますが、
同時代を生きた『明誉古磵』(1653~1717)を御存知ですか?
「古磵」は浄土宗僧侶で、画僧として京都や奈良で絵画制作を行い、
『古画備考』や『和漢名画苑』にその名が記されております。
現在その名を知る人は多くなく、今年の5月23日が没後300年目、
晩年に塔頭の地蔵院に逗留され、所蔵作品の一番多い薬師寺さんの
協力のもと、初めての展覧会が蛙股池の畔にある「大和文華館」、
特別展「没後300年 画僧古磵」展で、7月2日(日)まで開催中。

拝見すると、紙本著色仏画や社寺縁起絵巻はいうに及ばず、
軽妙な筆使いの水墨画、版本の挿図まで多岐にわたっており、
来週には学芸員の解説を聞けますので、詳細は後日に。
入り口

昨年より遅れ23日に開花したササユリを主に紹介します。
早くも駐車場からのエントランス登り口にもササユリが
上ると満開の石楠花の反対に谷側にササユリの群落が
  
そして本館前にも鉢植えのササユリが飾られております。
 
さあ満開?になったササユリ(笹百合)の群落はどうでしょうか?
見頃とは聞いていたのですが、少ないですね。
  
まだ蕾もちらほらと

「木漏れ日にさゆぐササユリ重たげに」
               愚句
来週訪れますが、どうなるのでしょうか。
栴檀の花は今が満開ですが、地味なのでしょうか気が付かず、
皆さん下を見るばかりで素通りです。

栴檀のことを、『万葉集』では(あうち)として歌われています。
大伴書持次の歌で、17巻、3410
『珠尓奴久 安布知乎宅尓 宇恵多良婆
        夜麻霍公鳥 可礼受許武可聞』
『玉に貫く安布知を家に植ゑたらば
        山霍公鳥はなれず来むかも」
訳は、玉に通す楝を家に植えたなら、
    山ほととぎすは途絶えることなく来るだろうか

今日も保安林からウグイスの声に混じり、ウグイスに托卵する
夏鳥のほととぎす(時鳥)「テッペンカケタカ」の声が。

思い出しました。拝見しているブログ「うたことば歳時記」に
佐佐木信綱さんが作詞された唱歌「夏は来ぬ」が紹介され
『卯の花の匂う垣根に 時鳥早も来鳴きて
            忍び音もらす夏は来ぬ』と
空木の群落
来週の終わりには梅雨入りかも・・・こんな予報もあり、
「夏は来ぬ」季節が過ぎて行くのが早くなりました。
齢を重ねると・・・