気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

和菓子教室で春粧饅頭の木の芽は

2016-04-06 00:07:56 | 主菓子とお干菓子
三笠温泉郷                若草山頂上付近

今朝は曇り空、遠くの若草山(三笠山)の麓の
三笠温泉郷付近が桜色に染まっております。
昨日の雨風にも負けなかったようです。
でも、こんな景色が遠望できるのも木曜日まで、
また雨で、春の嵐が吹くようです。
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昨年、都合で振り替えた和菓子教室のクレジットを
使い最後の日です。科目は春粧(しゅんしょう)饅頭ですが、、
上用(じょうよ、薯蕷)饅頭を教えていただきたかったのに?

教室では、今月から初めての方もおられたためか、
この簡単な饅頭を選ばれたようです。
私たちのテーブルは、一年間教えていただいたおかげか、
あっという間に出来上がります。
出来立てを、井桁模様を一個だけ口に運びますと
口の中いっぱいに、ふっくらした皮の味わいが、そして
餡の甘さが押し寄せてきました。
帰って木の芽を食しましたが、木の芽の香りが口の中いっぱい
押し寄せ、”春をありがとうございます”の一言です。
← お手本 
『春粧(しゅんしょう)饅頭』は、小麦粉を使い、蒸したての
ふっくらした皮に包まれた餡、この素朴な風合いに、さらに
春らしい飾りを付けることより、名付けられております。

そういえば、
我が家の庭の山椒の木にも春がやって来ておりました。
下りたちて 見廻る庭の 木の芽哉
            正岡 子規
4月1日には木の芽が芽生え蕾が

4月5日にもう、立派な木の芽になり、蕾も黄色くなり

一週間もすれば、花山椒の佃煮を作れるでしょう。

参考)『薯蕷饅頭』は、大和芋、山芋、つくね芋などの薯蕷を
米粉や小麦粉のつなぎに使い(お好み焼き粉の中にも)
蒸すと膨らむという性質を利用することにより、
上質で、ふわっとした柔らかい食感に仕上がります。

薯蕷」の当て字で「上用」として一般的に使われますが、
関西では、芋とは関係なく、「上」の字を使う
上新粉」は、うるち米を洗い乾燥させ粉にしたものを指し、
さらに細かくした上質なものを特に「上用粉」と呼びます。