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興福寺中金堂再建の大屋根に

2016-04-17 00:41:16 | 散策
奈良、興福寺は現在、中金堂の再建がされておりますが、
6月には工事用の大屋根が除かれるそうで、
この屋根まで登り、見学できるのは今のうち

北円堂の横から入ります。
   
大屋根で覆われております。

説明してくださるのは、一階では
奈良文化財研究所主任研究員、
  馬場 基さん(日本古代史・木簡学・交通史)
”興福寺は、龍の住む土地にあり、
 伝説では、中金堂の下は竜宮で、南大門が出口といわれ、
 豊臣秀吉は、この出口を塞ぐ意味で、中金堂の前に
 中門を造営したそうです。
 その証拠は、発掘時に五色の瓦が出土しています”
こんな話から始まりました。
二〇〇〇年ごろに発掘調査されており、
714年ごろ建立なのですが、いままでに七回も建て替えれており
基壇は、山を削り(これだけの土を除くのは、大工事で、
藤原氏の凄さが)、上部50㎝は叛築で、高さ1.3mにされ
地震でかすかに動いた跡しかなく、非常に強かったそうです。
でも文化財保護法では、この基壇を保護しなければなりません。
30㎝の土の保護層で守られ、その上にコンクリートの基礎で。
 
一階の屋根付近まで登ります。

 
鬼瓦で、段ボールで作られた風鐸が、面白いですね。
 
二階の大屋根にまで登ってきました。

  
大屋根左右になにか作られております。

この説明をしてくださるのは、
興福寺執事 辻 明俊さん

中金堂は、再建ですが、元は消失しているので、新築扱い
つまり現在の建築基準法に則らなければなりません。
文化財って大変なのですね。
柱36本はアフリカ(カメルーン)で、カナダひばを使われており、
何年もかけ、値段が高くならないように買い集めたそうです。
なかなか、お話が面白くつい聞きほれてしまいます。
庇の柱にこんなにも塗がされております。
 
   
外を眺めますと

  
降りて、五重塔を眺めて、中金堂が完成すれば
南大門の再建・・・
伽藍が出来上がる日はいつになるのでしょう

良い2時間、本当にありがとうございました。