気軽に茶道をしてます。

日々のお稽古とともに、できるだけ手作りのお菓子で
お茶を楽しんでいる様子や、四季折々の変化もお伝えします。

笹と竹って

2015-07-16 00:11:01 | しつらえ
今日の稽古は昼からお一人、お見えになります。
七夕の節句も過ぎ、遅いのですが、
『ササの葉さーらさら』ならぬ、
『竹』ということで実朝さんの歌でお軸を。
  
 
相生(あひおひ)の 袖のふれにし 宿の竹
      よゝは経(へ)にけり わが友として

竹を友として年月を送ってきた・・・
なんとも孤独な歌なのですが、さほど孤独感が感じられず、
さわやかな雰囲気で詠まれている歌のように思われます。
北条政子との確執・・・
さわやかであればあるだけ、心の闇が覘かれますね・・・

思い出せば、スーパーや保育園などで飾ってあった
大きな七夕飾りには、竹がつかわれていましたよね。
竹の葉っぱの部分を、笹として代用しているの?
笹と竹の違いは何気なく、大きさで区別しておりますが。

文部科学省の見解もあるそうなので??・・・
   (探せませんでした
「竹と笹のどちらでも、利用する場所によって、
言葉を使い分けても良い」と
・・茎の部分を利用したものが竹、 
  葉っぱの部分を利用したものが笹・・
分類では間違いですが、言葉として学校では竹を使っているのですね。
お役所仕事そのもの。

私的には、
『竹』は英語で”bamboo”中国原産で、温帯植物のため北海道にはなく、
(本来は、狭義のタケに、竹、笹、バンブーと分類)
『笹』も英語だと”sasa”日本固有植物のため日本語名そのままで、
寒さに強く、北海道(チシマザサ等)にも生えており、
『笹』という言葉をつかうのは、この日本だけなんです。

観世水(かんぜみず)
足利義満が能楽の観世大夫に与えた屋敷に観世井(かんぜい)
と称した井戸があり、その井戸にできる渦(うず)を模した
「観世水(かんぜみず)」は、紋様としても広く使われています。