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古九谷様式とは

2015-07-25 00:02:57 | 日記
昨日伺った大和文華館で学芸員から、”現在では
古九谷は有田で焼かれたとされ、『古九谷様式』と呼びます。”
やっと論争にけじめがついたのですか?
と聞きたかったのですが、・・・

(古久谷様式)色絵山水花鳥文大皿
少し調べてみました
まず、「古九谷」とは
華麗な色使いと大胆で斬新な絵柄が特徴の初期の焼き物のことで、
この古九谷は、九谷ではなく佐賀・有田で焼かれ、
伊万里から出荷されたのではないかという説
(昭和47年から山辺田窯跡の調査より)が出て以来、
九谷VS有田の論争がはじまりました。
平成12年にはこの説を決定づけた、
佐賀鍋島家の初代から伝わった色絵大皿が二枚見つかり、
1枚は中国景徳鎮窯のもの、もう1枚は
それをまねて焼かれた有田製のもの。年代も確かで、
「古九谷」と呼ばれてきたものだった。
(余談ですが、この色絵大皿、初期の柿右衛門様式を
伝える窯で焼かれたものではないかとみられており、
案外、柿右衛門窯創業と関係するのかもしれない。)
参考)古九谷
色絵竹燕雷文繋捻輪花皿(石川県九谷焼美術館蔵)
なお平成22年に、石川県出身の代議士から
国立博物館の展示の古九谷様式という名称について
国会で質疑応答が出ております。
現在石川県の美術館では謎とされており、
地元もなかなか了承しないのですね。

歴史は面白いですね。

一つ勉強になったことが、久谷焼きの様式区分で、
祥瑞手(しょんずいで)、五彩手、青手などですが、
祥瑞手は、赤の輪郭線を用い、
 赤、黄、緑などの明るい色調で文様を描いたもの。
 「五良大甫 呉祥瑞造(ごろうだいゆう ごしょんずいぞう)」
五彩手は黒の輪郭線を用い、
 青、黄、緑、紫などの濃色で文様を描いたもの。
青手は、色使いは五彩手と似るが、
 素地の白磁の質がやや下がり、青、黄、緑、紫などの
 濃彩で余白なく塗りつぶされております。
このように観察すれば、やや簡単に区別できるんですね。
でも、本当に見極めることは・・・・・・