細沼園のお茶飲み話

お茶の時間のひとときに、思いつくまま書きました。

御師弥五郎   西條奈加

2011-01-20 22:40:27 | 読書メモ さ行
《内容》
弥五郎はお伊勢参りの案内役、「御師」の手代見習。そのくせ「御師は盗人」といってはばからない変わり者。ある日、弥五郎は日本橋の材木商・巽屋清兵衛が賊に襲われているところを助ける。それが縁で、清兵衛のお伊勢参りに付き合う羽目に。旅の道連れは妙に婀娜っぽいお妾さんや口やかましい下っ引きなど、たいそう賑やかな面々。道中の名物や景色もまた格別。だが、行く先々でなぜか清兵衛が狙われ、弥五郎自身にも伊勢を訪れたくない理由があって…。
                 (紹介文より)

☆☆☆☆☆
―――清廉潔白な清兵衛は、たしかに立派だ。だが、それ故に、見えないものもある。
汗水たらして駆ける者の横を、涼しい顔で通り過ぎ、何故もっと早く走れないかと問う。相手は返すことばもなく、己の不甲斐なさを責めるより他はない。

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