ほたるさんのコメントを拝見して、編集の合間に、映画「殿、利息でござる」を観ました。
政府や役人中心で庶民が苦しめられているのは、何も今始まったことではありません。破廉恥なリーダーの目に余る行動は、私たちが立ち上がり知恵を絞らなくては回避できないでしょう。
田原豊道先生がなぜ「聖徳太子の十七条憲法」を大事にしてこられているのか…。それは、この憲法を一貫しているのが「人として大切なこと」だからなのですね。
さて、この映画のテーマは「無私の行為」の気高さ。そして、その行為が、根気強く平和的に自然の心に従っていること。最初は功名心で出資していた人も、善行は人知れず積む行いであることを知ります。
腐ったリンゴは一つあると全部を腐らせます。下戸も上戸の中に混じればいつしか上戸になるといわれます。
善人ばかりの中に混じれば良心があれば変わっていくのですね。良心は気づきのある人なのでしょうか。
農民も上のものに何もかもお任せではないんです。庶民の智慧と忍耐強さを駆使して立ち上がる…。
人からケチだの守銭奴だのと揶揄されても、大きな目的目標があったから、この父子の生き方にブレがない。志半ばで、父は亡くなりますが、遺言を残します。子子孫孫まで、この遺志を引き継いで欲しい…と。
身を削って貯めたお金は、すべて人々のため。でも決して一人では成し遂げられないことも、この映画では教えてくれます。
私は、編集の時期になると狂ったように映画を観ます。それは行き詰まったときにリフレッシュさせてくれるからです。
さあ、またひと踏ん張りします。
それにしても今日の舛添さんの記者会見は時間の無駄。見ているこちらが赤面してしまいます。(荻山貴美子)